賞金の使い道は「チーズバーガー」 バッバ・ワトソンが日本の若手に寄せる期待
◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日(27日)◇朱鷺の台CC眉丈台C(石川)◇6838yd(パー70)◇曇り(観衆2602人)
前日までの3日間をすべてアンダーパーで回ったバッバ・ワトソンは、この日イーブンで迎えた17番(パー3)で5m弱のバーディパットを沈めた。最終日も「69」で“赤字”とし、通算9アンダー11位で初めて訪れた石川での4日間を終えた。
7年ぶりの来日参戦。47歳になっても飛ばし屋レフティの豪快さは色あせていなかった。1Wショットで何度もギャラリーを沸かせ、初日の平均飛距離(指定2ホールで計測)はフィールド6位の314.70ydを記録。300ydを超えるビッグドライブを間近で見ようと多くのファンが後を追った。
予選ラウンドでは同じレフティの細野勇策と回ったほか、決勝ラウンドでは日本ツアーの平均飛距離2トップの河本力、出利葉太一郎とも同組になった。「遠くに飛ばして、そこから組み立てていく。自分の若い頃も同じようなスタイルだった。ちょっと年を取って、昔ほどは飛ばなくなったけれど、これから彼らが輝いていく未来を見ることができる」とかつての自分を重ね、日本の若き飛ばし屋たちへ期待を寄せた。
思わぬ“ボーナス”も手にした。今大会では特別賞として、1番、10番、18番の各ホールで4日間の合計スコアが最も少なかった選手に、それぞれ1200万円を贈る「ツアーホール賞」を設定。ワトソンは18番でトップタイの通算3アンダーを記録し、岩田寛と分け合って600万円を獲得した。使い道を聞かれると、「日本のマクドナルドでチーズバーガーを買いたいね」と冗談を飛ばして場を和ませた。
そんなお茶目な一面を持ちながらも、私生活では2人の養子を育て、自身も小児病院への寄付など慈善活動に積極的に取り組んでいる。ドライバーやウェアに多く取り入れるピンクも、その思いを象徴する色のひとつ。「子どもは素晴らしい存在で、“子ども=未来”だと思っている。子どものためになるチャリティにはすごく熱心に取り組んできた。今回の大会は震災復興という目的もあるので、コミュニティのために自分が少しでも力になれることがあれば」と、2024年・能登半島地震の復興支援を掲げる大会への出場にも特別な意味を感じていた。
これまで日本では「三井住友VISA太平洋マスターズ」(2005、14、15年)や「ダンロップフェニックス」(05年)などにも出場してきた。「また日本でプレーする機会があればうれしい。(契約を結ぶ)リシャール・ミルのトーナメントがまたあるなら、ぜひ戻ってきたい」と言い残し、7年ぶりの日本での4日間を締めくくった。(石川県羽咋市/安平賢太郎)