2027年の男子ツアーはどう変わる? J-TOUR主導に移るシーズンへ進捗は

2026年 根岸友喜氏
2027年シーズンの展望を語ったJ-TOURの根岸友喜氏

男子ゴルフの改革に向けた新会社の設立から7カ月。ジャパン・プロゴルフツアー(J-TOUR)は27日に東京都内で説明会を開き、本格始動する2027年シーズンへの進捗、今後の展望などを報告した。

最高執行責任者(COO)を務める根岸友喜氏が出席し、同社が主催する新規2大会の詳細や、公式アプリに盛り込むコンテンツ等について明かした。

■新規2大会の特徴は? 7年後は30試合&賞金総額50億円以上へ
3月の会見時点で「予定」としていた新規2大会は、5月と10月に千葉県で開催(コースは後日発表)することが決まった。春季大会はゴールデンウィーク期間中の5月6日(木)から4日間で行い、子ども連れの家族も楽しめる『フェスティバル』をコンセプトに掲げる。根岸氏は「ゴルフファン以外も足を運びたくなる大会を作りたい」と話し、コース内に音楽の流れるエンタメ性に富んだ体験型空間をイメージする。

秋季の大会は『フラッグシップ』をテーマとし、「男子ツアーの世界基準を示すことにチャレンジしたい」と位置づける。10月は日本開催のPGAツアー「ベイカレントクラシック」が行われてきた時期でもあり、「ベイカレントさんが継続されるなら、例えば(出場した)外国の選手を招くことができれば」と理想を描いた。

ツアーを活性化させる上で、今季23試合(昨季から2減)からの増加は重要なミッションのひとつ。根岸氏は「7年後(2033年)に年間30試合、賞金総額50億円以上」を目標に掲げ、今季(約30億5000万円)から1.5倍を超える総額を求めた。

■「選手が見られる」コンテンツ作りを
来年2月1日の公開を予定する公式アプリ『J-TOUR365』(仮称)のコンテンツでは、各大会のハイライトや企画動画のほか、ドキュメンタリー、プライベートなど個々の選手にフォーカスした動画作りにも力を入れる。根岸氏は「選手を世の中に広げたい。もっと映ってほしいし(映像を)届けたい」と思いを込め、選手のドキュメンタリー動画は11月から本格的に撮影を開始する。

全大会のライブ中継においては、映像の権利は各大会の主催者に帰属する割合が高いため現状では難しい。一方でハイライトなどの過去動画は、各主催者と交渉を進めた上で「ほぼ、全部の試合」で閲覧できる環境が整いつつあるという。「J-TOURのメディアやプラットフォーム、例えば公式サイト、アプリ、YouTubeやInstagramで、そういったモーメントを出せる範囲で出していきたい」と述べた。

J-TOURは今年3月、日系投資ファンドの日本産業推進機構グループ(NSSK)が100%出資する新会社として設立。日本ゴルフツアー機構(JGTO)から商業・収益に関する事業機能を譲り受け、2027年よりツアーを運営する。根岸氏は2017年から携わったプロ野球パ・リーグの公式動画配信サービス「パ・リーグTV」を急成長させた手腕を買われ、ことし7月にCOOへ就任した。(編集部・塚田達也)

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