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1打差3位の河井博大は“師匠”の言葉を胸に

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」3日目。通算9アンダーで宮本勝昌谷口徹が首位タイに並ぶ中、今季2勝目を狙う河井博大が1打差の単独3位につけた。

出だしの1番でフェアウェイからの第2打をグリーン右に大きく曲げた河井は、3メートルのパーパット沈めて最初のピンチを切り抜けた。すると3番で8メートルを沈めてバーディを先行。その後は持ち前の堅実なゴルフで3つのバーディを重ねた。「少ないチャンスをものにできた」とノーボギーラウンドを振り返る。「ショットの状態は正直言ってよくない。それを受け入れながらできた感じ」と、いつものように朴訥に語った。

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5月の「日本プロゴルフ選手権大会 カップヌードル杯」で悲願のツアー初優勝を飾り、日韓対抗戦や全英オープンに出場。これまでのプロ生活が急転した。1勝の直後は、そのまま安定した成績を残したが、「全英」で初めて世界トップクラスの戦いを味わいスイングを崩した。また、夏場には体調を崩し「関西オープン」は熱中症で途中棄権。9月には2試合連続で欠場するなど「体重は春先に比べて5、6キロ落ちた」と体はボロボロだ。

そんな39歳は今大会の開幕前日、師匠から厳しいゲキを浴びていた。所用で電話した先の田中秀道に「実はテンパっているんです」と告げると「お前、勘違いするなよ」と返ってきた。初Vのシーンでは涙を見せてくれたが「たまたま日本プロで勝っただけだ。お前のできることを貫け」とピシャリ。「『上位にいないといけない』という意識があったんですね。いつのまにかハードルを上げてしまっていた」と河井。尊敬する先輩の厳しい言葉で我に返った。

バーディ合戦が展開される同大会で、首位に1打差はもちろん2勝目の大きなチャンス。「こういう位置で回れるのは、僕のゴルフ人生にとっても大事な一日になる」と意気込む。しかし「僕は僕のゴルフをやるだけです」という方の言葉に自然と力がこもった。(千葉県千葉市/桂川洋一)

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2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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