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金子柱憲が大学院卒業に向け修士論文を発表

昨年4月に早稲田大学大学院に入学した金子柱憲が、1年間の研究成果をまとめた修士論文を披露した。担当教授の平田竹男氏の協力のもと立てた論文課題は「日本における新たなゴルフトーナメントモデルの提案」。国内ツアー6勝という実績を持つ金子ならではの視点でまとめた論文に対し、平田教授含めた3名の審査員が発表後に口頭試問を行った。

金子は従来から行われているスポンサー中心の大会運営ではなく、昨年から国内男子ツアーに加わった「とおとうみ浜松オープン」や米国チャンピオンズツアーの「ファーストティーオープン」といった、地域密着やアマチュアやジュニアとラウンドをするトーナメント方式などを模索し、新たな提案を行った。

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論文発表を終えた金子は「緊張して審査員の教授から質問のときは真っ白でした」と話す一方「自分が考えていることをまとめることができましたし、実際に新たなトーナメントを実施したい」と意欲的だ。これまでテレビ解説の仕事が多いが、今後はトーナメントを作り上げるプロデューサーとしての仕事も視野に入れている。

1年間金子の指導にあたった平田教授は「逃げなかったですね」と目を細める。「細かいデータ分析など、学問の基本や大学での勉強に対し正面から立ち向かってやられていました」と高く評価をした。

昨年はシニアツアーにデビューしながらも、デビュー戦を背筋痛で途中棄権するなどプレーヤーとしては満足のいく1年ではなかった。しかし、その分大学での勉強に時間を費やすことができ、2月末には今回の論文を手直しして最終提出。そして卒業となる見込みだ。平田教授も「ぜひ、今回のテーマに沿ったトーナメントの実現を」と期待を寄せる、金子にとっての新たな挑戦が始まる。(東京都新宿区/本橋英治)

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