アルバトロスを達成した谷口徹。しかし表情はあまり晴れやかではなかった

先週、国内男子の今季メジャー初戦を制した谷口徹は、2週連続優勝のかかった「とおとうみ浜松オープン」の初日に2アンダーとスコアを伸ばしきれず72位タイと出遅れてしまった。

「こんな広いコースじゃやる気にならん」とぼやいていた谷口だったが、大会2日目は初日の穏やかな天候とは打って変わり、強風がコースを駆け巡った。「今日は風が吹いたんで、気合いを入れたんだけど、これだけ吹くと別のコースになるね。簡単には出来ない。距離感も合わないし」と、全体的には納得のいくラウンドにはならなかった。

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そんな谷口に、奇跡のショットが飛び出した。前半にボギーを2つたたき、通算イーブンパーで迎えた13番パー5、残り257ヤードの2打目に5番ウッドを手にした打球は、ピン方向に向かうと、そのままカップに吸い込まれるアルバトロス。人生初の達成となった。

「そんなに格好いいもんじゃなかったよ。ティショットがヘボでしたからね。フォローだったんで、ドチーピンだったけどグラスバンカーを駆け上がってくれて。セカンドはピン方向に飛んだけどオーバーかなと思ったら入っていましたね」と、淡々と感想を語る。

「でも、つかの間の余韻もボギー、ボギーでやばいと思ったよ」。アルバトロスの直後、14番、15番で連続ボギーをたたいた谷口は、予選落ちの心配をしながらホールアウト。この日の谷口は1アルバトロス、4ボギーの1オーバー。強風のため、午後スタートの選手も苦戦を強いられたため、通算1アンダーは43位タイで無事に予選通過は果たした。（静岡県浜松市／本橋英治）