遼、まさかの“うっかり”ミスに「2度とないようにします…」
2009年 中日クラウンズ
期間:04/30〜05/03 場所:名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知)
【GDO EYE】平塚哲二、酒と涙で頬をぬらした復活勝利
国内男子ツアー「中日クラウンズ」最終日、優勝を飾ったのは2007年の「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」以来、ほぼ2年ぶりとなる復活勝利を遂げた平塚哲二。会場には夫人と息子を招き、「息子の前で恥ずかしい姿は見せられない」と言葉通りの素晴らしいプレーを披露した。
賞金ランク上位の常連だった平塚が、同ランク56位と不遇の時を過ごした昨シーズン。「ドライバーイップス。練習場ではある程度まっすぐ行くけど、1番ティに立つとダメになった」。さらにシーズン終盤には腰痛を患い、「ダンロップフェニックス」、「カシオワールドオープン」と最後の2試合の欠場を余儀なくされた。今シーズンも開幕から2試合連続で予選落ち。現在は手首の痛みもあり、「挙げればきりがない」というほど故障に悩まされてきた。優勝インタビューでの涙が、何よりもこれまでの苦しみを物語っている。
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18番グリーンサイドでは、親交の深い久保谷健一、矢野東、井上信らがシャンパンを手に待機。大の酒好きで知られる平塚にはうってつけな、手荒いシャンパンファイトで祝福した。矢野は昨年の賞金ランク2位、井上も通算2勝目を挙げるなど活躍。「自分だけ、と思って(精神的に)ヘンなところに行ってしまいそうだった」と平塚は振り返る。だが、「悪い話は一切しないし、みんな分からないように盛り上げてくれていた。良い仲間です」と、支えてくれた仲間たちに感謝しきりだった。
前週の「つるやオープン」では、富田雅哉が涙の初勝利。そして復活優勝した平塚の男泣き。選手の数だけそれぞれが背負っているものがあり、そのストーリーは優勝という節目をもって一時的に完結する。そして、次に展開されるドラマへのプロローグでもあるのだ。(編集部:塚田達也)