来季の国内男子ツアーは25試合に増加! 海外ツアーとの共催も
ツアープレーヤーたちの新たな試み<マッシーこと “倉本昌弘”>
先週のウッドワンオープン広島で初日単独首位に立ち、地元ファンをうならせた倉本昌弘。賞金ランクによるシード復活を目指して自分のゴルフと心を見つめなおし、真摯に取り組んだこのオフの成果を、その日9バーディ(2ボギー)という好スコアに結びつけました。
がぜんこの調子で、8年ぶりの復活優勝の期待もかかりますが、本人は「まだまだ、もっと修行を重ねなくちゃ!」とあくまで自分に厳しく、かつ貪欲。
そんな倉本のゴルフに対する意欲的な姿勢は、コース上だけでなく多方面でも存分に発揮されています。
たとえば、来年6月から就任する予定の大学教授。山口県の萩国際大学が新設予定の『国際学科ゴルフ文化コース』の客員としてオファーを受けて、「僕が欧米ツアーで経験してきたこと、また中部(銀次郎)さんなど偉大な先輩ゴルファーから受け継いできたことを、学生たちにすべて伝えていきたい」と、展望を語ります。
この依頼を受けた当初は「僕はまだまだ選手として現役でやりたいから」と一度は断ったそうですが、それでもやはり引き受けることに決めたのは、実際に構内を視察に行ったときに感じた「環境面の素晴らしさ」(倉本)にあったといいます。
「これほどに良い施設が揃っている中で学ぶ生徒たちのために、何かのお役に立ちたいと思った。この中からプロゴルファーだけでなく、技術、歴史、コース運営などゴルフ全般にあかるいスペシャリストを育てていけたらいいなあ・・・と思ったんです」
この学校なら教壇に立って講義をする自分の姿がイメージできる・・・。倉本の決断の理由はそこにありました。といってももちろん、“教授”の肩書きはあくまで副業。
「教授になるからって、現役を辞めると思ってもらっちゃ困るよ」と報道陣を前に念押しした倉本。最優先は本業での頂点復活。今年9月には48歳になる“ポパイ”が、再起をかけて奮闘中です。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。