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息ピッタリ?片山&諸見里のコンビは上々の出だし

神奈川県の戸塚カントリー倶楽部 西コースで開幕した国内男子ツアーの「キヤノンオープン」初日。今大会で女子プロゴルファーの諸見里しのぶをキャディに起用した片山晋呉は、5バーディ、3ボギーの「70」で回り2アンダーの15位タイでスタートを切った。

ホールアウト後のクラブハウス前で、まず言葉を弾ませたのは諸見里のほうだった。「楽しかったです。ゴルフを始めて17年くらい経つけれど、新しい体験でした」。予選ラウンド2日間の限定キャディは、片山のサポートをしながら、一番近い位置でそのプレーを観察。ギャラリーから普段とは違った声援も浴びて、男子のトーナメントの空気を目一杯吸い込んだ。

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片山はプレーに入る前に、状況と意図するショットを口に出しながらプレー。生解説付きのラウンドに「視野が拡がった。人生で一番勉強になりました」と諸見里。「ラインは聞かれないように、なるべく遠くにいました。1回、『下がって』と言われたのと、残り距離を1度、間違えたので、80点くらいですかね!」と自己採点した。

「80点」を伝え聞いた片山は「結構良い点数をつけたね」と冗談めかした笑顔。「他の選手も(ロープの中から)一緒に見られるし、自分のゴルフでも比較できる。何か感じるものがあったのでは」と話した。スタート直後から傾斜を駆け下りるキャディに「気をつけて」と声をかけ、グリーン上ではピンを持つシーンや、キャップを開けてペットボトルを渡す、気遣いもふんだんに見られた。

キャディに対し「解説をちょっとやりすぎたかな」と苦笑いを浮かべたが「そういうことを明確に口に出すのは自分にとっても大事」と、自らの利点も挙げた。通算26勝の永久シードプレーヤーは2009年以降勝利が無く、諸見里も09年「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を制してから通算10勝目が遠い。それだけに「お互い火がつけば最高だと思っている」と片山。期間限定登板のキャディの存在も刺激に変えて復活優勝を目指す。(神奈川県横浜市/桂川洋一)

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