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上井邦浩、兄弟子・藤田との同組ラウンドで2位浮上

高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催中の国内男子ツアー「カシオワールドオープン」3日目。ツアー初勝利を狙う上井邦浩が単独首位のハン・ジュンゴン(韓国)に1打差の通算12アンダー2位タイで最終日を迎えることになった。

スタートホールの1番。ティショット、セカンドともに完璧な一打を見せ、ピン右1メートルのバーディチャンスを作った上井。同伴競技者にはともに芹澤信雄に師事する“兄弟子”の藤田寛之。「今週、パットを教えてもらったばかり。(藤田に)良いところを見せたい!」。だがそんな思いが強すぎたのか、「パンチが入ってしまった…」と、その3打目は痛恨のミス。ギャラリーの大きなため息を誘い、肩を落としながらパーを拾った。

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ショットはなかなか復調しない。だが6番で5メートルのフックラインを沈めると、スイッチが入った。続く7番では2.5メートル、さらに8番では3メートルの上りのラインを読みきって3連続バーディ。雨の落ちてきた後半は10番(パー5)の一つだけに留まったが、4バーディ、ノーボギー「68」は取りこぼしたくないムービングデーの納得のラウンドだ。

初の賞金王戴冠が目の前にある藤田はこの日「71」と伸び悩み、12位タイに後退。「うらやましくも、良いパターを決めていた。入ると良い流れで、ショットも良くなっていった。(自分とは)好対照な一日」と後輩を称えた。ラウンド後は、テレビのインタビューに入れ替わる際に“小突いて”、無言のゲキ。それを受けた上井は「楽しくラウンドさせてもらえた」と最終ラウンドに向け勢いづく。

「最低でも優勝争いを4日間、最後までやりたいという目標があった。今日に関しては良かったと思う」。25日(日)はキャリアで4度目となる最終日最終組でのプレー。待望の初勝利まで、もうひと踏ん張りだ。(高知県芸西村/桂川洋一)

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