「ダイヤモンドカップゴルフ」フォトギャラリー
2013年 ダイヤモンドカップゴルフ
期間:05/30〜06/02 場所:大洗ゴルフ倶楽部(茨城)
中嶋常幸も太鼓判 松山英樹、自身3勝目は「耐えて、勝った」
松山英樹がプロ5戦目にして早くも今季2勝目、アマチュア時代を含めツアー通算3勝目を飾った。茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で行われた国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」最終日。58歳の中嶋常幸と並び通算8アンダーの首位タイから出ると、最後まで我慢を続けて「71」と4日連続でアンダーパーをマーク。9アンダーとし、2打差をつけて後続を振り切った。
同じ過ちは繰り返さない―。松山にはそんな揺るぎ無い信念と、それを現実にする強さがあった。4打差をつけて迎えた最終日に「75」と崩れて2位に終わった2週前の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」。その悪夢はこの日も脳裏にあった。
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2番、4番と早々にバーディを重ねても、緊張感が緩むことは無い。逆にボギーとした8番で一時は中嶋に首位の座を譲った。S.J.パクにも2位で並ばれた。だが、動じない。10番(パー5)で、右ラフからの第2打をグリーン右手前まで運び、あっさりとバーディを決めて再びトップに立つと、その後は我慢を続けてゴールテープを切った。
国内屈指のシーサイドコース、大洗の風はこの最終日が最も強かった。「バーディを獲れずにイライラした。ストレスも溜まった。でも、無駄な一打を打たなかったことが大きい」。アマ時代、2011年の初優勝「三井住友VISA太平洋マスターズ」、4連続バーディフィニッシュで逆転勝利を飾った4月の「つるやオープン」を引き合いに出しながら、「2回勝った時はスコアを伸ばして勝った。でも今日は耐えて、耐えて、勝った優勝。崩れかけてもカバーできて良かったと思います」と分厚い胸を張ってみせた。
ツアー最年長優勝記録の更新を逃した58歳の中嶋常幸は、敗戦の後、21歳の強さについて言った。「日本には良いことわざがあるね。『短気は損気』って。彼にはそれが全く無い。“短気より根気”なんだ。良い根気をしているし、粘り強さがある。無茶をしない。できることを、しっかりやっていく。そういう選手だね」。
次週のオープンウィークを挟み、次戦は13日(木)開幕の海外メジャー「全米オープン」。将来のメジャー制覇を目標に掲げるが「予選を通過して、日本に良い報告ができたら」と、まずは2度出場した「マスターズ」に続く次の一歩を心待ちにする。
そして中嶋。松山の将来のメジャー制覇の可能性を問われると、「井戸木(鴻樹)が勝ったんだぞ!愚問だろう?S(シニア)というのが、前に付かないようにね」と、さらなる飛躍を期待していた。(茨城県大洗町/桂川洋一)
- 国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」練習場LIVE
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国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」会場の大洗ゴルフ倶楽部練習場から生中継!松山英樹、藤田寛之など注目選手の練習風景を石井忍プロの解説付きでお届けします。
【ライブ中継予定】
5月31日(金)6:30~9:00、10:30~16:00
6月1日(土)8:00~11:00、14:00~16:00