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難病とも戦う細川和彦 “いばらき”での活躍を期す

大阪府の茨木カンツリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン2日目。14位タイから出た細川和彦が5バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算3アンダーの10位タイに浮上した。

午後スタートにも関わらず穏やかな風。絶好のコンディションを、素直に受け入れられないのがベテランでもある。細川は「なんだか嫌な雰囲気があった」と不安の中で第2ラウンドをティオフ。そして出だしの10番で、案の定、ボギー発進。そのままズルズルと後退していく悪い流れも十分に理解できた。

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しかし13番。パー5でティショットから3番アイアン、7番アイアン、52度のウェッジというクラブをつなぎ、30センチのバーディパットを沈めてバーディ。これでリズムが出た。

6番アイアンでの第2打を2メートルに付けた15番から2連続バーディ。その後さらに1つスコアを伸ばした。「うまく攻略できている。練習ラウンド、プロアマと回らせてもらって、自分のイメージ通りにやれている」。

昨シーズンは11月末の「カシオワールドオープン」で涙のシード復帰を決めた。しかし今季ここまでの賞金ランキングは112位。そろそろ巻き返しを図りたいと思い始める時期に、上位浮上の足掛かりをつかんだ。

安倍晋三首相と同じ、難病指定の細菌性大腸炎を患ったのは2001年。近年は元気にキャリアを重ねているようにも見えるが、実はまだ完治に至っていない。過去にはプロ野球の王貞治氏らにも相談し、福島、鹿児島の病院を訪ね歩くなど苦悩を極めた。食事を摂っても消化ができず、1日に50回トイレに行ったこともあるという。

「いつ症状が出るか分からない。(今年も)春先は不安があった。今は収まっているが、もし試合中に出たら棄権するしかない」と、他選手とは別の戦いもある。

細川にとって、今秋の最大のイベントは10月の「日本オープンゴルフ選手権競技」。今年の舞台は所属する、茨城ゴルフ倶楽部。誰よりも勝手知ったるコースでのプレーはプレッシャーも大いに感じるが、やはり楽しみなものでもある。

だがその前に、「おんなじ“いばらき”だね」と笑う茨木CCでの争いが肝心だ。「コースセッティングも似ている。結果がどうであれ、まずは一つ一つ上を狙って、自分のゴルフをあと2日間したい」と闘志を内に秘めて意気込んだ。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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2013年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン



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