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2位タイ浮上 川村昌弘の初勝利へのカギ

大阪府の茨木カンツリー倶楽部で開催中の「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」3日目。川村昌弘がツアー初勝利へのチャンスをつかんだ。難コンディションの中を3バーディ、3ボギーの「71」でまとめ、通算5アンダーをキープ。首位のS.J.パク(韓国)に2打差の2位タイで最終日を迎える。

ムービングデーにスコアは伸ばせなかった。だが川村は「よく耐えたと思います。昨日の3アンダー(68)と同じくらいの内容だった」とパープレーの重みを噛みしめた。厳しいピンポジションに苦しみながらも集中力を持続させた18ホール。カップがマウンドのすぐ後ろにある6番、ラフからのナイスアプローチでパーを拾うなど、我慢強さが光った。

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ルーキーイヤーの昨年は2戦目の「つるやオープン」で3位タイ、「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」で5位タイなど前半戦のうちにシード獲得を確定させた。

しかし川村自身は、まだ短いプロ生活を振り返り「まだ、ちゃんと優勝争いをしたことがない」と、不満と課題を口にする。昨年のこの大会でもそうだった。3位タイで迎えた最終日、8番までに3ボギーを叩いて早々に脱落した。今季も「芥屋(KBCオーガスタ)やフジサンケイクラシックも、最終日の前半にバーディがポンポンと来て、行けるかなと思ったら、OBや池ポチャ」と、最後の局面を好位置で迎えられないでいる。

「日差しが強いと目が痛くなって、頭まで痛くなる」という理由で、3年ほど前からラウンド中は常にサングラスをかけている。そして朴訥な人柄もあって、周囲からはいつも冷静と思われがち。しかし本人は「熱くなりやすいと思います。ボギーですぐにイライラしたり」と自己分析する。

「明日は終盤までは今日のように、いつも通りのプレーで行きたい。上がり1ホール、2ホールで狙える位置にいることが大事。そこからは緊張するかもしれないけれど、良い位置にいたい。まずはボギーを打っても、すぐに取り返そうとしないこと」

明日29日(日)、20歳3か月4日で迎える初優勝は石川遼ハン・ジュンゴン松山英樹ドンファンに次ぐツアー史上5番目の年少記録。その達成の行方は、中盤までのプレーが大きなカギを握るはずだ。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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2013年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン



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