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20歳Vの川村昌弘「信じられない」 本人も想定外の逆転劇

大阪府の茨木カンツリー倶楽部で開催された国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」最終日。20歳の川村昌弘がツアー初優勝を飾った。2位タイから出ると、上がり4ホールで3バーディを奪う猛攻で「67」をマーク。終盤にS.J.パク(韓国)を逆転し、ツアー史上5番目の年少初優勝を達成した。

歓喜のドラマは最後の最後に待っていた。前半アウトで1つスコアを落とし、サンデーバックナインを迎えた川村。10番、13番でバーディを奪っても、後ろの最終組を回っていたパクとの3ストローク差は縮まらなかった。

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しかし17番(パー3)、第1打をユーティリティでピンそば2メートルにつけ、3メートルの下りスライスを沈めてバーディを奪うと、形勢がゆっくりと動き始める。ちょうど同じ頃、パクが16番をボギーとして期せずして1打差に迫った。さらに最終18番(パー5)、フェアウェイから2オンに成功し、2パットで連続バーディを決めた直後、17番でパクが連続ボギーとして単独トップが入れ替わった。そしてパクは最終18番で1メートル強のバーディパットを外してパーフィニッシュ。プレーオフに備え、待機していた川村はパッティンググリーンでその瞬間を知った。

20歳3か月4日での初優勝は石川遼ハン・ジュンゴン(韓国)、松山英樹ドンファン(韓国)に次ぐ史上5番目の年少記録(資料の残る1985年以降)。

「プレーオフだと思っていたんで、びっくりです。でも初優勝なんで、これからどんどん嬉しくなってくると思います。(高校3年時に)QTを受ける時には、4年間大学に行くつもりで頑張ろうと思っていた。悩んでいた時期を考えると信じられない早さだと思います」。

2011年末にプロ転向し、ルーキーイヤーの昨年は4試合でトップ10入りしてランキング32位で賞金シードを獲得した。しかし今年は序盤戦で振るわず、オーバーワークで5月に左手親指の付け根部分を負傷。痛さのあまり、プロアマ戦をベースボールグリップで乗り切った試合もあった。しかし、後半戦を前に回復すると、夏場にはこの茨木CCで事前に練習ラウンドも行い「自分に向いているコース」と確信していた。

夢は「いろんな国でプレーすること」。だからこそ、アジアンツアーとの共催競技での勝利、両ツアーでの2年シード権獲得は大きな一歩だ。「アジアにトライできるチャンスをもらえたのがすごくうれしい」。加速度的に成長を続けたハタチの視界は、世界に向けて一気に開けた。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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2013年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン



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