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前週逆転負けの池田勇太「成績で取り返すしかない」

松山英樹が史上初のルーキー賞金王戴冠を決めた前週の「カシオワールドオープン」。歓喜に沸く裏で、涙をのんだのは池田勇太だった。首位に2打差の2位タイからスタートした最終日。序盤にバーディラッシュを見せ、単独トップで後半を迎えながらも、16番からの2連続ボギーで後退し終盤に再逆転を許して敗れた。

そして東京よみうりカントリークラブで迎える今週のシーズン最終戦。開幕前日4日(水)のプロアマ戦を終えた池田の表情は“戦闘モード”とは少しばかり遠いもの。「明日から気持ちが乗れば。今週もやってやるぞという気持ちになってくれれば…」と笑顔は少ない。屈辱の敗戦からわずか3日後。「(前週を)引きずっているわけじゃないけど…自滅負けだからね。ひとことで言えば、自分に呆れている」と自らへの怒りがうずまく胸の内を吐露した。

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だが「自分のゴルフというか…成績で取り返すしかない」と悔しさを晴らす最良の術は誰よりも理解している。

「今年はグリーンが例年から比べると硬い。けれど、スピードが出ていない。その辺を合わせられるかどうか」と口にしたが、シーズン後半戦からの好調はキープされたまま。池田自身、同大会はキャリアで万全の状態で臨めたことの方が少ないが「ゴルフの方は、2010年(5位タイ)の時くらいいいんじゃないかと思える」と自信は揺るがない。コース内外で、時に涙するほどの思いを抱えて奔走した13年。有終の美を鮮やかに飾る資格は、十分にあるはずだ。(東京都稲城市/桂川洋一)

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