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小田孔明 “奇跡のボギー”で優勝争い生き残り

実力も、勢いも、一級品の男はやっぱり違う。グランディ那須白河GCで開催中の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」3日目。小田孔明が奇跡的なボギーを拾い、「69」で通算10アンダーの7位タイと優勝戦線に踏みとどまった。

2日目に「65」をマークし、首位とは3打差で第3ラウンドを開始した小田は、ムービングデーも着実にスコアを伸ばした。後半2番までに4バーディでリーダーボードの上位にドカッと腰を下ろし、一気に逆転の雰囲気も漂わせる。ところがその終盤、6番パー4でトラブルが待ち構えていた。

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残り206ヤードの2打目は5番アイアンでグリーンを大オーバーし、OBゾーンを示す白杭の向こうへまっしぐら。意気消沈して放った暫定球は、右の崖下へ落ちた。2度目の暫定ショットでようやくグリーンに乗せたが、大叩きを覚悟するほかない…。

ところが、グリーンへ向かってみると、正規の2打目がなんと次の7番ホールのティグラウンドにポツンとあるではないか。強運でつかんだ3打目は、6番グリーンとの間にあるOBゾーンをまたぐショットでグリーンをキャッチ。「本当だったら、8とか9を打ってもおかしくなかった」と2パットでボギーを拾った。

最終9番に差し掛かった午後4時過ぎには雷雲が接近し、1時間48分中断したが、小田はなんとか中断前に18ホールを回り切り、クラブハウスに滑り込み。「最後はバーディを獲りたいというよりも、とにかく早く、雷に打たれる前に終わりたかった」と上機嫌だ。

「明日は行けるところまでガンガン行きます。せっかく暑い中で、たくさん応援に来てくれているから。良いゴルフをしますよ!」。トップとの差は5ストロークに広がっても、猛チャージの予感を消してはいられない。(福島県西郷村/桂川洋一)

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2014年 ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント



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