憧れの田中秀道から一言 近藤共弘が取り戻したキレ
2014年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
期間:10/30〜11/02 場所:ABCゴルフ倶楽部(兵庫)
欲を出さずに手に入れる? 小田龍一が「決めたい」のは…
国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の3日目、首位と2打差の7アンダー3位から出た小田龍一が、スコアを5つ伸ばして通算12アンダー。韓国のS.K.ホと並び首位タイに浮上した。
ショットが好調で、10番までに5つのバーディ。12番(パー3)でボギーをたたいたが、最終18番(パー5)をバーディで締めくくった。「最近どうしたんでしょうね、ずっと調子がいいですね」。
<< 下に続く >>
そうつぶやく小田は、どこか他人事のようだ。この日のラウンドを「自分の決めていることができているのかな。ただ、後半はちょっと欲が出てしまいましたね」と振り返った。
決めていること、それは欲を出さずに目の前の1打に集中することだ。
「前半は狙い通りに打てていました。後半はグリーンのセンターでいいと思ってアドレスをするのですが、無意識にピン方向へ打ってしまうんですよね(笑)。それをなるべく抑えたいんですが」。気持ち良くバーディを奪った前半に対し、後半伸び悩んだのは、欲が出たためだと分析する。
小田が今季稼いだのは981万円余りで、賞金ランキング67位につけている。2009年の「日本オープン」優勝で獲得した5年間のシードは今季で切れるため、来季のシード権を獲得するためには賞金ランク60位以内に入らなければならない。
「この試合で決めたいんですよね。たぶん5位以内に入れば大丈夫だと思いますし、今日までのゴルフなら、そこは大丈夫かなと思います」
欲をかかないゴルフをすれば、賞金シードは獲得できると意欲を見せる。それでは優勝は?「この3日間のゴルフを明日も続けられるかどうかです。自分がやるべきこと、そこだけに徹します」。小田の口から“優勝”という単語は一度も聞き出せなかった。(兵庫県加東市/本橋英治)