リオ五輪日本代表のヘッドコーチに就任した丸山茂樹は、今週「ANAオープン」に出場する

2016年のリオデジャネイロオリンピックで、丸山茂樹が日本代表チームのヘッドコーチに就任することが決まった。15日（火）に都内で行われた日本ゴルフ協会（JGA）のオリンピック対策強化委員会で承認された。丸山は今週出場する国内ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」の会場で、日本選手のメダル獲得に意欲を見せた。

この日、対策本部の日本プロゴルフ協会会長・倉本昌弘から電話で連絡を受けた。札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースでの練習ラウンドを終えた後、報道陣に対応。「すごく責任を感じます」と表情を引き締めて話した。

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大会は個人戦のストロークプレーで争われ、男女各国2～4人の代表選手は世界ランキングをもとにしたオリンピックランキングで来年7月に決定する。選手選考の役割はなく「（技術的な）コーチングに関しては個々の選手が習っている人がいる」と丸山。「ただ、現場での芝やコースマネジメントの対応などについて、選手から質問があれば明確に答えたい。僕はその役目。あとは選手を盛り上げることに徹したい。余計なことを言うつもりはない」と後方から選手をサポートする考えを示した。

丸山は日大時代の1990年にアジア大会に出場し、個人戦・団体戦で金メダルを獲得した。「表彰台に立って、君が代を聞いた時の感動は今も覚えている」と振り返る。2002年には伊澤利光とのコンビで「WGC EMCワールドカップ」を制覇。一昨年には2年に1度の米国選抜と世界選抜チームの対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」で、アジア出身選手として初めて副キャプテンを務めるなど、国際経験では群を抜いている。

リオ大会はゴルフが112年ぶりに正式種目に復活するとあって、不透明な部分も多い。「選手は（ツアー出場で）本当に忙しい。（代表入りが濃厚な）松山英樹に『会合を開くから日本に帰って来い』とも簡単には言えない。未知の世界なので、これからどうなるか、というところ。倉本先輩と連絡を取り合ってやりたい」。女子代表の選手についても「今後それぞれのプレースタイルをよく見て勉強したいと思う」と語った。

目標はメダル獲り。「せっかく行くのであれば、表彰台にひとりくらい立ってもらいたいと思う」と全力でのバックアップを誓った。（北海道北広島市／桂川洋一）