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石川遼“逃げた1打”から意地のリカバリー

国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」2日目。3打差を追ってスタートした石川遼は5バーディ、3ボギー「70」でプレーして通算6アンダーの2位に浮上し、首位との差を2打に詰めた。2週間前「ANAオープン」に続く今季2勝目へ向けて、好ポジションで決勝ラウンドへと折り返した。

初日は右への曲がりが目立った1Wでのティショットは「昨日よりも治まっている感じはあった」としたが、3番、4番、9番と前半で叩いた3つのボギーは、いずれも1打目を右のラフに打ち込んだ結果だった。5バーディのうち4つはパー5で稼いでおり「アプローチとパットですね。後半はバンカーから2つセーブできたし、ああいうのがスコアにつながっていったと思う」と、自身への評価はショートゲームが多くを占めた。

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バンカーからパーセーブした1つが、ピンがグリーン奥に切られ、左サイドに下りの斜面が迫る16番のパー3。右に大きく曲げた1打目はグリーン右サイドの木に当たり、ボールは真下にあるバンカーへ。「逃げてるな、というスイングだった」と、攻撃的なプレースタイルを掲げる今の石川にとって、もっとも悔いを残した1打だった。

2打目のライは左足上がりで、ピンまで約30yd。ボールは真上から落ちたために、少し目玉になった難しい状況だったが、果敢にピンだけに照準を定めた。「ホームランになるギリギリなところにヘッドを入れた。(グリーン奥の谷に)落ちればボギーかダボになっていたかもしれないけど、それくらいの罰を自分に与えてもいいと思った」。

強い出玉で打ち出した2打目はキャリーでピン奥2mほどに落ち、バックスピンで戻して1.5mにピタリ。グリーンオーバーに備えて、キャディには「“ファー”って言う準備をしておいて」とも念押していたという、リスクを覚悟しての意地のナイスリカバリーだった。

約1カ月前の帰国直後から、来季の米国ツアー開幕(10月15日~)に向けて重点的に練習を積んできたというショートゲーム。3週連続で続く国内ツアーの中で、その自信は高まりつつあるという。「自分の場合はアメリカのシーズンが早く終わってから期間が開いてしまったけど、(日本の)試合に出ることを選んで非常に良かったと思う」。今週の首位争いも、石川の手応えをいっそう深める舞台となっているようだ。(愛知県みよし市/塚田達也)

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2015年 トップ杯東海クラシック

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