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勝みなみが勝ち方を伝授 金谷拓実がアマVへ好発進!

今年7月に「日本アマチュアゴルフ選手権」で史上最年少優勝を飾った金谷拓実(広島国際学院高校2年/17歳)が、初出場の国内男子メジャー「日本オープン」初日を、ボギーなしの3バーディ「69」で回り、首位と3打差の8位で滑り出した。

「ずっと出たかった試合なので、憧れもあったしワクワクもあった。緊張もした」と初々しい言葉で一日を振り返った金谷。それでも、「日本オープンだし、事前準備がよくできた」と、まだまだ成長の余地を残す薄い胸板を張ってみせた。

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とはいえ、まだ学生。「あまりラウンドする時間がないので…」と、今大会に備えた会場での練習ラウンドは水曜日の1ラウンドのみだった。それでも「事前準備がよくできた」と話すのは、インターネットでコースガイドを見たり、同じ9ホールを使う国内女子ツアー「サントリーレディスオープン」の中継録画を見たりしてイメージを膨らませてきたため。頭の中で何周も18ホールを回ってきたのだという。

まだ体は細いが、体重を落とさないようにと、心掛けているのは毎食2杯のご飯を食べること。「苦痛ですね」とはにかみながら告白したが、アマチュアの試合も含めた連戦の中で体重60kg(身長170cm)は維持できている。

9月には日本代表として同学年の勝みなみとともにイギリスで行われた「デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィー」に遠征した。これまでほとんど接点がなかったという2人だったが「めっちゃ面白い子で楽しかった」と交流を深めた。

この遠征中、金谷は「どうやって勝ったの?」と、昨年4月に国内女子ツアーで史上最年少優勝を果たした勝に聞いてみたという。すると、勝はおもむろに頭の左上を指しながら、「私、ここら辺にいた(笑)」。この答えで、客観的に自分を見る、もう1人の自分がいた状況を金谷も想像してみることができたようだ。

今週もし金谷が勝てば、「日本オープン」でのアマチュア優勝は赤星六郎以来2人目となり、浅見緑蔵(1928年/19歳9ヵ月)を抜いて史上最年少優勝ともなる。「3日目が終わってそういう位置にいれば…、是非優勝したい」。まだ遠くに見えるゴールだが、いざとなれば、“ここら辺”の金谷が現れるはずだ。(兵庫県神戸市/今岡涼太)

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