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敗戦で得た収穫 小池一平、山下和宏は来季のシードを確定的に

2016/09/25 17:33

◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(25日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7320yd(パー70)

首位に6打差からの鮮やかな逆転劇には、敵に“あっぱれ”というほかなかった。ツアー初勝利を狙った小池一平山下和宏は4日間アンダーパーを並べながら、「62」を叩き出して優勝したセン世昌(台湾)に届かず、それぞれ2位と3位に終わった。

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最終組でプレーした31歳の小池は出だし1番で3パットボギーを叩きながら、2番(パー5)で3打目のバンカーショットをピンに絡めてすぐにバーディ。後半10番で3つ目のバーディを決めた時点では一時単独首位に躍り出た。

「自分がトップに立っているのも分からなかった」というが、後半にセンの通算10アンダーのスコアを目にし「マジかよと思った。予想外。すごすぎる」とビックリ。最終18番(パー5)でイーグルを獲ればプレーオフに持ち込めたが、パーでフィニッシュ。「最終日最終組で回れたのは良かった」。キャリアで自己最高位の2位となり、賞金ランクは18位に浮上。来季のシード権を確定させたことには満足感を漂わせた。

コースから自宅は自動車で15分と“ホーム”で戦った山下和宏は、前半6番までに4バーディを決めて、こちらも一時単独首位に立つ活躍を見せたが、後半16番で第2打をグリーン左奥の池に落としてダブルボギー。「残り160ydを8Iでひっかけた。バーディを取れれば10アンダーまで行けるかもしれないという気持ちだった」と、追う立場としての積極的な姿勢が裏目に出た。

それでも、前週の「ANAオープン」2日目に「82」を叩いた状態からの急激な復調ぶりに「前を向きたい。終わったことはしょうがない。いまの自分にやれることはやれた」。賞金ランクは29位に。開幕前日の練習ラウンドでは、自ら願い出て、自身よりランキングの高い武藤俊憲高山忠洋竹谷佳孝の練習ラウンドに交ざり、稽古をつけてもらうほど必死だった。

単独首位から出たタイの17歳、パチャラ・コンワットマイは後半にスコアを崩して「72」と、最終日にして初のオーバーパー。「きょうはショットが悪かった。でもアプローチでいくつもパーセーブできたので良しとしたい」と通算6アンダー4位タイの成績に胸を張った。残りのシーズンで、日本ツアーの予選会に参加予定。「QTを通ったら、ぜひ日本のツアーに来たいです」。来季、旋風を起こす存在になるかもしれない。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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