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大ギャラリー前に「全力出せた」 松山英樹は15位の滑り出し

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(13日)◇狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)◇7208yd(パー70)

日本人最上位の世界ランク18位。米PGAツアー2勝を誇る“世界の松山英樹”を一目見ようと、会場には1万838人の大ギャラリーが訪れた。「びっくりした。ずっと緊張していた」と苦笑いで振り返った松山だったが、ナショナルオープンの難しいセッティングを前に2バーディ、3ボギーの「71」(パー70)。1オーバーとして、首位と5打差の15位で滑り出した。

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初日の平均スコアは「74.625」、アンダーパーで回ったのは120人中わずかに7人。石川遼アダム・スコット(オーストラリア)と同組になったが、この3人の中でバーディを奪ったのは松山だけ。「全然良くはないけど、ショートゲームで踏ん張れた」と胸を張った。

この日、初めてのバーディは9番(パー5)。フェアウェイからの第2打を3Wでグリーン奧のラフまで運ぶと、アプローチを2.5mに寄せてバーディとした。341ydの13番(パー4)では、1Wでグリーン手前のバンカーに入れて、寄せワンで2個目とした。

フェアウェイキープは4/14回(28.6%)で、1パットのパーは実に5回。ピンチをしのぎ、数少ないチャンスを確実にものにした。だが「良いプレーができなくて申し訳ない気持ちがある」と松山は悔しがった。「良いパーセーブができて、スコア的に大崩れしなかったのは良かったと思う。見ている人はどう思うか分からないけれど…(苦笑)」。見ていた人もきっと感じていたはずだ。ティショットを打つたびにギャラリーの感嘆を誘い、フェアウェイを歩くだけで多くの声援を浴び続けた。

「(米国では)初日、2日目は組み合わせが本当に良いところに入らない限り、ここまでお客さんがつくことはない。そういう意味では良い経験になった。最近は飛んでいなかったけど、今日は飛距離が出ていたし」と、笑顔も見せた。初日の大役を終えて、少しは肩の荷も軽くなったことだろう。

「今日は本当に全力を出せたと思うし、明日からはもっともっと良いスコアで回りたい。それに向けて、また1打も無駄にしないようにしたい」と、見据えるのは日曜日だ。あと3日、この男のプレーを存分に楽しめるはずだ。(埼玉県入間市/今岡涼太)

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