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一進一退から3000万円差!池田勇太と谷原秀人のマッチレースをたどる

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報(30日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

高額賞金が続く10月に入ってから、前週までの9試合で優勝2回、2位4回を記録。力強いラストスパートをかけている池田勇太が、賞金ランク2位で追う谷原秀人に3076万6429円の差をつけて最終戦を迎える。今週で谷原が優勝を逃すか、優勝しても池田が3人以内の2位タイ、もしくは単独3位以上に入れば、初の賞金タイトルが決まる。

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賞金王争いへの意識は「まったくないです」というそっけなさは、ラストゲームを前にした今もこれまで通り。「しっかり優勝争いをして、それで優勝をしてシーズンを終わることしか考えていない」と、あくまでタイトルは後からついてくるという考えは最後まで揺るがない。

自身初めて賞金ランク1位で迎える最終戦。今シーズンの流れは、これまでのキャリアとは異なるものだった。昨年まで通算13勝のうち7勝が10月以降だったスロースターターは今季、4月「パナソニックオープン」で1勝目を挙げた。これは、フル参戦9年目でシーズンの自己最速。「(早期に)優勝できたことは、良かったんじゃないですかね」とうなずいた。

7月には谷原に3880万円余りの差をつけられたが、10月に入ってからは本領発揮。「ホンマ・ツアーワールド・カップ」の今季2勝目、翌週の「日本オープン」2位で谷原を逆転した。その後も1度は谷原にトップの座を明け渡したが、例年にも勝る秋口のスパート力で再逆転した。2週間前の「ダンロップフェニックス」2位、「カシオワールドオープン」優勝という再びの流れで、大きなアドバンテージを奪った。

「この先も楽しませますよ。約束します」とは、今季初優勝後に池田が口にした言葉。賞金王争いの中心として盛り上げてきた30歳が、主役のまま舞台を降りる最高のエンディングまで、あと少しだ。(東京都稲城市/塚田達也)

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