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谷原秀人は賞金王遠のく、3パット3回で6打差7位 池田「勝ってなる」

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(3日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

初の賞金タイトルには優勝が絶対条件。賞金ランク2位で迎えた谷原秀人が、ムービングデーを終えて窮地に追い込まれた。4位から出た3日目は、3回の3パットをたたくなど4バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「72」と低迷。首位と6打差の通算5アンダー7位タイに後退し、逆転賞金タイトルへ劣勢の色が濃くなった。

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初日から「ラインが合っていない」と首をひねり続けていたグリーン上。最終日を前にさらなる痛手となって、追い上げを図るパット巧者を苦しめた。前半2番はピン左6mから3パットボギー。続く3番では、ピン奥80センチのバーディチャンスから再びの3パットボギーとし、周囲を重い空気が漂い始める。

5番から3連続バーディで浮上の兆しを見せたが、8番の1m強のパーパットも「真っ直ぐだと思ったらスライスだった」とカップをそれた。最終18番(パー3)では、グリーン左バンカーからの2打目が「あそこで止まるとは思わなかった」とカップ上1mに止まり、下りのパーパットを2mオーバーさせての3パット。痛恨のダブルボギーで首位の背中はさらに遠のいたが「あしたもパットが入るように思えないけれど、なるべくバーディ量産できるように頑張りたい」と、有終の美に向けて自らを鼓舞した。

一方、約3000万円差で谷原をリードするランク1位の池田勇太は、5バーディ、2ボギーの「67」と連日のアンダーパーをマークし、首位と3打差の通算8アンダー、2位タイに浮上した。

2バーディを先行させた後の10番、11番では、いずれもグリーンを外して連続ボギーをたたいた。初日、2日目は中盤の失速からショットの精度を乱したが、この日は「少しずつはまってきている感じはする」と再加速。「12番で流れを変えられた」というボギー直後のパー4で、フェアウェイから4mにつけてバウンスバック。さらに14番、2オンに成功した17番(パー5)とバーディを重ね、着々とリーダーボードを駆け上がった。

谷原の失速もあって初の賞金タイトルの可能性を広げたが、池田が求めるのはあくまで優勝の二文字のみ。「勝って(賞金王に)なるのが、一番喜べるんじゃないですか?」。優勝となれば今季賞金は2億3749万7703円に達し、昨季に女子ゴルフのイ・ボミ(韓国)が記録した男女ツアーを通じての最高賞金額を更新する。(東京都稲城市/塚田達也)

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