男子ツアーが3年ぶり6度目の優勝 MVPに小平智/3ツアー対抗戦
2016年 Hitachi 3Tours Championship
期間:12/11〜12/11 場所:グリッサンドゴルフクラブ(千葉)
「代打、オレ!」戦う会長・倉本昌弘が急きょ出場
◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)◇3613yd(JGTO)、3425yd(PGA)、3179yd(LPGA)=9ホール◇パー37
「代打、オレ!」。プロ野球界でよく耳にするフレーズだ。近年では、元ヤクルトスワローズの古田敦也さんや元中日ドラゴンズの谷繁元信さんらが選手兼監督を担ったが、この日はゴルフ界で代打出場した会長がいた。
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11日に開催された国内男子(JGTO)、国内女子(LPGA)、国内シニア(PGA)のツアー対抗戦「日立3ツアーズ選手権」で、PGA会長の倉本昌弘が急きょ出場した。本来ならば、青木功JGTO会長、小林浩美LPGA会長とともに選手たちのプレーを見守る予定だった。
だが、室田淳がこの日の朝に腰痛で出場できなくなった。「7時40分くらいだったかな。練習に(室田が)行ってダメと言うから、分かりましたと言って着替えてね」と倉本。
試合に出る予定はなかったので、ゴルフ用のパンツは持参しておらず、ジャケットに合わせていたズボンを履いて出た。上は「白いシャツを持ってきていたから、それを着て」。シューズは、前日のプロアマ交流会の後に郵送する予定だったが、室田の腰の状態を聞いてキャンセル。何とか状態を整えての代打だった。
それでも、ピンにからませるショットを披露するなどチームに貢献した。「だって調子良いもん。他の選手よりもオレが一番調子良いよ」と笑うのは、半分冗談で半分本音。2週前のシニアツアー最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」で優勝している。
3連覇を狙った強敵LPGAチームの上を行き「2位になれて良かったです」と、笑顔で大役を終えた。(千葉県成田市/林洋平)