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宮里優作は和合で15年ぶり最終日最終組 当時敗れたのは“あの男”

◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(29日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)6545yd(パー70)

8アンダー2位から出た宮里優作が6バーディ、3ボギー「67」で回り、通算11アンダーとして首位タイに浮上した。2015年「ダンロップフェニックス」以来となるツアー通算4勝目、昨年選手会長に就任してから初となる勝利へ大きく前進。「得意なイメージはない」というコースながら、和合には忘れがたい記憶がある。

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「パットのフィーリングがなかなか合わなかった」という序盤。宮里は1番で1m強のパーパットを外して後退した後、すぐに2番(パー5)でバーディを取り返した。グリーン上での不安が、時間を追うごとに解消されたことは数字が証明している。この3日間の平均パット「1.5263」は全選手でベスト。ショットでは今季から投入した2Iが安定感を発揮し、コンパクトなコースを着々と攻略している。

「もう15年も前か…」と驚いたのはホールアウト後。あした、同大会で最終日最終組を回るのは2002年大会以来となる。当時、東北福祉大のアマチュアだった宮里は3日目を終えて4打差の単独2位と絶好の位置。だがそのトップに君臨し、逃げ切られた相手は2013年の「全米オープン」王者、ジャスティン・ローズ(イングランド)だった。

ともに1980年生まれのローズとは、顔を合わせれば今も挨拶を交わす。「いつも会うと『ミヤザトサーン』って(笑)」。米ツアー挑戦を志していた20代の頃、同じフロリダのコースで腕を磨いたこともある。ローズは既にプロだった15年前の最終組対決を振り返ると、「飛距離はそれほどでもなかったのに、とにかくアプローチがうまかったのが印象に残っている」という。トップアマとして鳴らした学生時代の、同い年の目標となるべき存在だった。

奇しくも当地では、同年の4位がキャリアでの最高成績。とりわけ、直近2年は予選落ちと苦しんできたが、2シーズンぶりの勝利は今、手の届くところにある。「誘い込まれそうなところがいくつもある。我慢して(パットで)上りのラインにつけていくこと、上がり3ホールくらいまでは“行きたいところ”を(慎重に)抑えていきたい」。待ちに待った和合での日曜日。静かに、静かに好機をうかがっていく。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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