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ウッズ逮捕は「ショック」だが…大堀裕次郎が暫定5位で週末へ

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 2日目(2日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

首位に1打差の9位から出たツアー未勝利の大堀裕次郎(25)が、3バーディ3ボギーの「71」で第2ラウンドをまとめ、通算3アンダーの暫定5位につけた。メジャーながら6年連続でツアー初優勝者が制している大会。暫定首位とは4打差に広がったが、楽しみな位置で期待の大器が週末の決勝ラウンドへ向かう。

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グリーンの手前に大きく池が口を開け、昨シーズンの国内男子ツアーでは最難関のパー4だった宍戸ヒルズの17番。ティショットを右ラフに入れてピンチに陥った。2打目は出すだけ。だが、残り140ydを9Iで打った3打目でピンの根元を捉え、パーをセーブした。

「ボギーでもいいと開き直ったホールを、パーで上がれたのが大きかった」。ピンチを振り返った言葉よりも、涼しげで冷静な表情が印象に残る。「一喜一憂せず(イラっとすることなく)回れている」と言い、プレー中も良いメンタル状態が、決して「上向きなわけではない」というショットの精度を補っているようだ。

2015年にチャレンジツアーで初優勝し、16年に賞金ランク41位で初シードを獲得した。「方向性を重視してセーブしている」といいながら、平均飛距離で280ヤードを軽く超すドライバーショットを武器に、アマチュア時代からツアーでたびたび好プレーを見せてきた期待の若手だ。

今シーズンは、予選通過が出場8試合のうち2回。だが、4月の「パナソニックオープン」で15位、5月の「日本プロ選手権日清カップ」では自己最高の7位で、それぞれ予選突破を好成績につなげている。ビッグトーナメントの今大会で念願の予選突破3試合目。期するところは大きいに違いないが、「今は大きなことは言えない。優勝してから大きなことを言いたい」と小さく笑顔を見せた。

石川遼松山英樹と同学年の25歳。プロ転向にあたって選択した所属先は、サッカーの本田圭佑が作ったマネジメント事務所だった。先行する同級生たちと同じく見据える目標は高く、ハートも強い。

目標にしている選手はタイガー・ウッズ。「逮捕されちゃいましたからね…ショックです」。若き大砲はボソッと言い残し、練習場へと向かった。(茨城県笠間市/柴田雄平)

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