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宍戸で2勝の宮本勝昌「ダボ3つ打っても優勝できる」

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 3日目(3日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

2アンダー8位タイからスタートした通算10勝(メジャー 5勝)ベテラン宮本勝昌が「69」で回り、通算4アンダーとしてトップと3打差の6位タイにつけた。上位7人のうち日本勢は宮本だけ。晴天の週末、集まった大勢のギャラリーの期待を背に“孤軍奮闘”した。

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17番までに4バーディ、ノーボギー。自己評価120点のプレーで、一時は2位まで順位を上げたが、最終18番で痛恨のダブルボギーを喫した。「風が変わるので読むのが難しかった」。ティショットを左に曲げ、ラフからの脱出に2打を要した後、バンカーから“目玉”のショットを強いられた4打目はグリーンに乗せるのがやっと。4オン2パットで後退し「あああ、6(アンダー)で終われていればなあ」とうなだれた。

しかしながら、昨年、塚田陽亮が最終日に4打差をひっくり返したように、同大会は最後の最後まで何があるか分からない。この日も10アンダーでトップを独走していた最終組のアンジェロ・キュー(フィリピン)が宍戸の超難関17番でトリプルボギーをたたき、首位から4打差以内に10人がひしめく“ダンゴ状態”になった。ラウンド後にそれを耳にすると「いやいや、そんな人の(ミスを喜ぶのも)ねえ」と遠慮がちに笑った。

2014年の最終戦、「日本シリーズ」で優勝して以降、勝利からは遠ざかっているが、トップ10には2015年に6回、2016年に8回入り、今季も4月の「パナソニックオープン」ではプレーオフで久保谷健一に敗れたものの2位、前週の「ミズノオープン」でも9位と、いつ優勝してもおかしくない成績を並べている。

そしてなにせ、同大会では2001年と2010年の2度にわたって勝利を収めている。11年大会では最終日にダブルボギーを3つ打ちながら逃げ切った。「僕はダボを3つ打っても優勝できるから(笑)。明日は100点満点以上のゴルフをして奇跡を起こしたい」。と頼もしいコメントで締めくくった。(茨城県笠間市/柴田雄平)

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