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「日本のゴルフのために」満身創痍の高山忠洋がベスト4入り

◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権 3回戦~決勝 3日目(8日)◇浜野ゴルフクラブ(千葉)◇7217yd(パー72)

ベスト4に進出した日本勢は2人。最年長の44歳、片山晋呉は前日4回戦で27ホールを戦って疲労困ぱい。そしてもうひとり、39歳の高山忠洋も満身創痍の状態だ。準々決勝ではマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)に1UPで勝利。腰痛を抱えて準決勝進出を決めた。

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持病になりつつある腰の痛みから、スタート前の見立ては「パット勝負」。狙い通り、一進一退となったマッチで高山はグリーン上でのプレーが冴えた。それでも大会主催者と契約するホストプロのひとり、ヘンドリーは手強かった。13番で追いつかれ「最後はもう腰がちぎれてもいいという気持ち」になった高山。16番(パー5)で残り197ydから5Iで2オンに成功、4mを沈める虎の子のイーグルでこのホールを奪い、逃げきった。

今年4月の「東建ホームメイトカップ」直前に強い痛みを感じて以来、あらゆる治療を施している。トレーナーのマッサージ、ハリ治療、ストレッチ、片山に薦められてコルセットタイプの治療機器も買った。年間2勝を挙げた2011年以来タイトルがないが、03年以降シードを落としたことは一度もない。手首や足、あらゆる負傷にも負けず、長年第一線で戦うだけの陰の準備がある。

今年14年ぶりにツアー競技に復活したマッチプレー大会。高山は2003年に最後の「日本プロゴルフマッチプレー」に出場し、1回戦で敗退した。14年に発足したツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」には3回出場してすべて初戦敗退。過去4敗だったマッチプレーだが、今大会ですでに5勝を挙げた。

4回戦までの結果で、準決勝に進む4人のうち3人が海外選手になった可能性もあり、「日本のゴルフ界的には僕が勝たないといけないと思っていた」という。あすの相手はリュー・ヒョヌ(韓国)。2週連続優勝を狙う相手にも、強い気持ちでぶつかっていく。(千葉県市原市/桂川洋一)

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2017年 ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦・決勝)

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