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パーオン率は今季最高 石川遼はショートゲーム反省の出遅れ

◇国内男子◇カシオワールドオープン 初日(23日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

石川遼は2バーディ、4ボギーの「74」で回り、2オーバーの52位タイで初日を終えた。改良中のショットに好感触を得ながら、ショートゲームのミスが響いて出遅れ。まずは前週の「ダンロップフェニックス」に続く予選通過を目指す。

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スタートの10番で320ydドライブを見せた石川は、前半14番(パー3)までに2バーディ、1ボギー。その後はショットで作ったチャンスをパットで逸する展開となった。16番、17番と下りの3mを外し、18番(パー5)でも2m強がカップの右をそれてパーが並ぶ。

「10番で4m、14番で5、6mくらいの(バーディパット)が入っただけ」と唇をかむと、折り返し後のアウトは3ボギー。風速5.2m/sの厳しいコンディションとはいえ、4番ではフェアウェイからの第2打をグリーン手前に外してボギーをたたく、もったいない後退も。「ピンにまっすぐ飛んでいくショットは増えたけれど、細かいところの距離感(が問題)。50、60ydの中途半端な距離とかは毎日練習していかないといけない」と話した。

米ツアーの出場権を失い、10月に国内ツアーに復帰してから1Wを中心にスイング修正に努め、ようやく「ドライバーとアイアンには成果を感じる」出来になってきた。この日のパーオン率72.22%は今季日本でプレーした計15ラウンドで最高。その反面で露呈したのが「練習量が足りていない部分」。スコアを作るための細やかなウェッジワークの精度がいまは乏しい。ただ、「60yd、70ydでタテの距離感が5ydズレてしまうミスもあった。そこもまだまだ。一つずつ」と言えるのも、時間をかけて階段をわずかでも上った感覚があるからだ。

「あした、予選を通れるように頑張って、引き続きショットに関しては良い内容を目指したい。良いショットができればパッティング次第でビッグスコアにつながってくる」。シーズン最後となりうる一戦で狙うは優勝争い。首位との差6ストロークは、あきらめるべき数字でもない。(高知県芸西村/桂川洋一)

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