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サツマイモ農家出身の22歳 池村寛世が海外で2位「自信になる」

◇国内男子&アジアン◇レオパレス21ミャンマーオープン 最終日(28日)◇パンラインゴルフクラブ (ミャンマー)◇7103yd(パー71)

6位から出た池村寛世(いけむら・ともよ)が小平智と並んで日本勢最高位で終えた。6バーディ、2ボギーの「67」をマークし通算11アンダー。2日連続でラウンド中に鼻血が出るハプニングをものともせず、キャリア最高の2位フィニッシュを決めた。

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海外での優勝争いの渦中にあっても22歳は堂々とプレーした。リーダーボードを気にせず、ただただ目標の「最低でも2ケタアンダー」を目指した最終日。池村は前半アウトでスコアを3つ伸ばして折り返した。11番でグリーンに上がる直前、前日に続き、暑さで鼻血が垂れてきた。「でもその次でバーディが獲れました」とたくましく、12番では8Iで作った5mのチャンスを活かしてみせた。その後は止血のため、キャディが慌てて作った氷嚢を首筋に当ててプレー。優勝したポール・ピーターソンに最後まで肉薄した。

最終18番(パー5)で放った7mのバーディパット。「ショートしたのが悔いが残るところ」とため息をついた。振り返れば、2番で80cmを外してボギー。5番では1mを外してパーどまり。「短いパットを外していたら優勝はできない」と反省したが、得たものは大きい。

前年度の日本ツアー賞金ランキングは74位で、今季は出場優先順位が低い“第2シード”のカテゴリで開幕を迎えた。「優勝争いのプレッシャーも感じず、楽しく回れました」というシーズン2戦目で約724万円を獲得し、目標は「フルシード獲得」からステップアップ。「大崩れせずに4日間できたのはすごく自信になる。勝ちたい欲をどんどん大きくしていきたい」と目線を上げた。

鹿児島のサツマイモ農家を営む実家で、畑の手伝いをしながらツアープロになった。銘酒「魔王」の原料になる「紅はるか」を作る父・聖司さんは、ゴルフの道に導いてくれた恩人でもある。10代の頃に何度も聞いた「稼げなければ家業を継げ」という言葉は最近、「ゴルフを頑張れ」に変わった。父は今週、2時間半の時差も気にせず、テレビ観戦して夜にはアドバイスを送ってくれたという。ホールアウト後のインタビューの緊張した顔も、しっかり目に焼き付けてくれたはずだ。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)

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2018年 レオパレス21ミャンマーオープン



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