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小平智の主張「僕にできたんだから、みんなにチャンスがある」

◇国内男子◇中日クラウンズ 事前情報(25日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)

「RBCヘリテージ」で日本人史上5人目の米ツアー優勝を飾った小平智は、5月の「ザ・プレーヤーズ選手権」(フロリダ州TPCソーグラス)からツアーメンバーとして本格参戦する。スポット出場で快挙を遂げた28歳は、残される若手選手に「僕にできたんだから、『自分もできる』と思ってほしい」と訴える。

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26日(木)に開幕する「中日クラウンズ」、次週のツアー外イベント「ザ・レジェンドチャリティプロアマ」(千葉・麻倉ゴルフ倶楽部)に出場後、再渡米する。周囲から受ける絶賛の嵐にはまだ、「不思議な感じ」と戸惑いを隠せない。「日本には僕よりうまい選手はいっぱいいる」という思いがあるからだという。

「僕が優勝したんだから、みんなにチャンスがある」と説く小平は、多くの日本人選手が跳ね返されてきた壁、乗り越えるべき課題を「先入観ですよね」と指摘した。米ツアーのコースは難度が高い、周囲のレベルも高い――。それはきっと事実だろうが、試合への向き合い方は「別物だと思えば、別物。でも、僕は日本と変わらない感覚でやっていた」という。「(松山)英樹とかは、たぶんそういう感覚でやっていると思う。みんなにそういう感覚を持ってもらえればいい。日本でやるのとアメリカでやるのとは同じと考えれば、スポット(参戦)でもやれることを証明できたと思う」

ただ、そのためには海を渡る機会を積極的に作る必要がある。今週月曜日、小平は昨夏に米ツアーの出場権を失った37歳の岩田寛と食事をともにした。「寛さんは『チャンスがある以上、おれもアメリカに挑戦する。(年上の)谷原(秀人)さんも世界で頑張っているんだから』と言ってくれた」。それがうれしかった。「若い選手がそういう気持ちでいないと、活躍する選手は出てこない」

「ゴルフは日本だけでやっているわけじゃない。みんなに視野を広げてやってほしいと思う。小さくまとまらず、いろんなところに目を向ければゴルフの幅が広がる。若い選手がどんどんいろんなことに挑戦してもらえれば。みんなにチャンスがある。僕が優勝したんだから『オレでも優勝できる』と思う選手が増えてくれればありがたい」

小平はかねて米国進出の夢を口にしてきたひとりだ。たとえ身の程知らずだと思われようとも…。だから今、その“有言実行力”は自負できる。「僕は昔からアメリカでやりたいって言ってきた。言っていれば、そういう舞台が近づくし、自分の行動も変わるはず。やらなきゃいけないことが明確になっていく。若い人には(目標を)口に出して、いろいろ言ってほしいなと思う」と、少しだけ胸を張った。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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