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シニア入りまで2年半 野仲茂が狙う2勝目の価値

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(17日)◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7124yd(パー72)

47歳のベテランが思い出の舞台で気を吐いた。2010年大会でツアー初優勝を飾った野仲茂が5バーディ、ボギーなしの「67」でプレーし、自身初めての単独首位スタート。「上出来です。一番上に立って調子が悪いとは言えません」と、表情を緩ませた。

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2014年にシード権を失ってから下部ツアーを主戦場とし、今季は同ツアー賞金ランキング5位の資格で出場。レギュラーでは長く上位争いから離れていたが、「関西のほうが、なぜか成績がいい」という相性の良さもある。「フェアウェイは狭いし技を使うコースが多い。距離はそれほど長くないし、こういうセッティングは好きですね」。優勝した10年大会の田辺カントリー倶楽部(京都府)も「同じようなコースで難しかった」と回顧した。

不振が続いていたアイアンの復調も大きかった。火曜日の練習ラウンドをともにした鈴木亨から、ショット時のアドレスが「左を向きすぎている」とのアドバイスを受けて精度アップ。「真っすぐ飛ぶようになってチャンスにつけられた」という5バーディは、すべて3m以内につけたものだ。

50歳まで約2年半となり、シニアツアーへの意識も高まってきた。「もう、いい歳だからね。何とかシニアまで、レギュラーにかじりつきたいと思っています」。ツアーを主管する日本プロゴルフ協会の規定によると、レギュラーツアー2勝以上のプレーヤーは、本人が指定する1シーズンの出場権を得ることができる。野仲は通算1勝で、現状のままだとシニア参戦にはQTを突破する必要がある。「2勝目を挙げられたらいいですね」とモチベーションを高めた。(兵庫県小野市/塚田達也)

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