「ゴルフが楽しい」石川遼が「62」で2年ぶりVへ
2018年 ダンロップ・スリクソン福島オープン
期間:06/21〜06/24 場所:グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島)
初バーディは12番 3位の石川遼「修正に時間がかかった」
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日(24日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
2シーズンぶりの勝利に届かなかった。14アンダー首位タイから出た石川遼は「69」で回り、通算17アンダー3位タイ。ノーボギーに抑えたが、奪ったバーディは後半12番(パー3)からの3連続だけ。エンジンのかかりが遅く、秋吉翔太に逆転優勝を献上した。
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10バーディを奪った前日3日目とは一転、勝負の最終ラウンドは前半にことごとくチャンスを外した。ショートさせるシーンが目立ち、5番で放った2mのバーディパットはカップの手前で止まった。
石川の頭に浮かんだのはライン取りのミス。7番グリーンで「何かがおかしい。5回くらいカップの左に外している」と頭に浮かんだ。8番(パー3)、2mのパーパットを前に「真っすぐ」と読んだ後、佐藤賢和キャディにたずねると「いや、カップの右端だ」と返ってきた。相棒の言葉を信じ、ボギーを回避して分かった。やっぱり左を向いていた―――。バックナインは同じ最終組の山岡成稔、優勝した秋吉を追う展開となり「7ホール(ミスの原因を)気づけなかった。修正に時間かかってしまった」と悔やんだ。
2016年「RIZAP KBCオーガスタ」以来となる15勝目はまたもお預けとなったが、収穫は多い。フェアウェイからチャンスを作れなかった10番と16番の第2打を反省しながら、1Wショットを含めたロングゲームへの出来は「今年の中では一番充実した内容だった」と感じられるまでになった。ドローが強かった球筋をストレートに近づけ、「スピンがしっかり入ったボールを打てた」と納得。2戦連続予選落ちの直後とあって、復調を実感した。
プロ11年目にして初めて出場した東北地方でのツアー大会。優勝争いに加わり、最終日は前年比1827人増の4043人、4日間を通じて4790人増の1万2003人を動員した。タイトルの興奮をファンに届けられなかったが、「すごく新鮮だった。(ギャラリーから)反応があって、今までテレビで観ていてくれたんだと思うとうれしい」と熱を感じ取った。
夏場にはツアー外のローカル大会、「杜の都仙台チャリティプロアマ」(7月29・30日/杜の都GC)、「岩手県オープン」(8月10、11日/南部富士CC)への出場を予定。今度こそ、みちのくのギャラリーを喜ばせたい。(福島県西郷村/桂川洋一)
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