星野陸也が初勝利へ5打差首位 今平周吾ら2位
2018年 フジサンケイクラシック
期間:08/30〜09/02 場所:富士桜カントリー倶楽部(山梨)
オージーとも仲良し 2勝目を狙う重永亜斗夢の交遊録
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(1日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)
14位から出た重永亜斗夢が6アンダー1ボギーの「66」で回り、通算6アンダーとして2位に浮上した。1番で残り120ydを、6番(パー5)で118yd、9番で120ydをいずれも52度のウェッジでピンそばにビタッとつけた。手を20cm幅に広げ「52度を握ったら(毎回)これっすよ?すごくないすか?」と興奮気味に話す。2日目まで「全然だめだった」というパターも復調傾向で「やっときょうの後半に入った」と13番(パー3)では10mを流し込んだ。
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この日はブラッド・ケネディ、ブレンダン・ジョーンズ(ともにオーストラリア)と一緒に回った。屈強な外国人選手ふたりとのラウンドにも、重永の周りには和やかムードが漂う。「日本人選手の中ではめちゃめちゃ仲がいいほうだと思う。オージーとは気が合います」。
いつも、あっけらかんと話す“重永節”は4月の「東建ホームメイトカップ」でツアー初勝利を飾ってから、より注目されるものになった。今大会の初日には、林の中に打ち込んでピンチに陥ったときのことを「一生(林から)出られないと思った。(予選落ちの)お迎えがきた」と周囲を笑わせたり、ハウスキャディの印象を「見た目はギャルだけど、めちゃめちゃゴルフに対してまじめ」と表現したりと、場を沸かせる。
明るい性格でさぞかし人付き合いも得意なのか…と思いきや「人に合わせてご飯に行くとかは好きじゃないし、意外とめんどくさいことは苦手」だという。「友達は少ないし、付き合ってるのは年上ばかり」というが、秋吉翔太、出水田大二郎など同じ九州出身で重永を慕う後輩はたくさんいる。「昨日はジン(香妻陣一朗)とメシに行った」そうだ。
サービス精神にも優れた29歳は、「今は優勝するようなゴルフじゃない。自分のゴルフで一生懸命。いかにスコアを落とさないでやるか」と言葉では控えめだが、その目はしっかりと上を向いている。(山梨県富士河口湖町/柴田雄平)