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小平智はプロギアの改良1Wに好感触

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 2日目(28日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)

2カ月ぶりに日本ツアー出場の小平智は、首位に7打差の16位タイで決勝ラウンドに進んだ。3アンダー12位タイから4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算5アンダー。約1か月ぶりに契約するプロギアの1W(RS ドライバー F)の改良版を握り、手応えを得た。

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フェアウェイキープ率は初日の35.71%から57.14%に上昇。ただ、単純な数値だけでは判断できない手応えが小平にはあった。後半15番(パー5)では右の林から出した後、残り205ydの第3打を5Iでピンそば6mにつけてバーディとするなど、随所に好プレーを見せたが、それ以上に収穫がある。「(きょうは)ドライバーを替えて確かめながら回った。周りから見れば曲がっているように見えたかもしれないけれど、良い感触だった」

日本ツアーの昨季終盤、小平はエース1Wのフェースが破損し、その後の代役を探し続けてきた。今年4月に「RBCヘリテージ」で優勝し米ツアーに主戦場を移してからも試行錯誤を継続。8月末のプレーオフ初戦「ザ・ノーザントラスト」ではついに、プロギア担当者と相談の上、キャロウェイゴルフのローグ サブゼロ ドライバーを投入した。

選手と契約メーカー、双方の苦渋の決断を経て、米ツアー1年目のシーズンが終了。その間もテストと改良を重ね、小平は前日のラウンド後に好感触を得た。ドライビングレンジの右端で打ち込み、「“顔”も、打った感触も、前より良い」と納得した。

ヘッド内部の重心位置をミリ単位で変え、0.1度刻みでのロフト角の調整…。モデル名こそ1カ月前に握っていたものと同じだが、担当の中村好秀氏は「以前のエースドライバーとまったく同じというわけではありません。小平選手自身もPGAツアーを戦いながら、スイングも、求めるものも変化している。それに対応しなくてはいけません」という。選んだ製品のロフト角は、結果的に「10.9度」。細部でマイナーチェンジを繰り返してきた。

もちろんこれが“終わり”ではない。ここからは試合で、もちろん主戦場の米ツアーで、自信を重ねていく作業が始まる。それでもこの日の小平は、「もうこのまま行きます」と残し、再び練習にいそしんだ。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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