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Y.E.ヤンがコース記録に並ぶ「63」 46歳がウッズの復活に思うこと

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 3日目(29日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)

4月の「中日クラウンズ」で12年ぶりの日本ツアー優勝(通算5勝)を果たしたY.E.ヤン(韓国)が、近隣コースでシーズン2勝目に近づいた。10番から“裏街道”でティオフし9バーディ、ノーボギーでラウンド。1986年に尾崎将司、91年に金子柱憲らがマークしたコースレコードに並ぶ「63」をたたき出し、首位に2打差の通算10アンダーの5位タイに浮上した。

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早朝から雨が落ちたこの日は、練習場からスイングリズムを意識してティオフしたという。「雨の時は距離が出なくなる。強く打とうと思うと、ボールが右、左に曲がる。だから、1Wからアイアン、パターもゆっくり振ることを考えた」。ヤンは米国ツアー参戦前の2005年に大会を制した歴代優勝者のひとりでもある。3日目に単独首位に浮上し、2位の手嶋多一に4打差をつける圧勝。「もう13年も前…?」と苦笑いした。

米国に渡ってアジア勢初の海外メジャーチャンピオンになり、出場権を失って日本ツアーにカムバック。当時とは肉体も違う。前夜の食事は、カニ刺しと、ゆでガニだった。「翌日のスタートが朝早いときは、夕食は軽い食べ物にしています。刺身やお寿司。きょうもコンディションが良かった。若い時は関係なかったけどね(笑)。もう46歳だから」

前週の米ツアー「ツアー選手権」で、タイガー・ウッズが5年ぶりとなる通算80勝目を飾った。ウッズが3日目を終えて好位置につけるたびに、ヤンが逆転で勝った2009年「全米プロゴルフ選手権」のデータが紐解かれる。“タイガー・キラー”の異名を授かっても、「ヨーロッパでもアジアでも、今、ゴルフの人気は少し下がっている。タイガーが優勝して、みんなが楽しくプレーして、ギャラリーも増える」と復活を喜ぶ気持ちは同じだ。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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