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「届かなくてもいい」で石川遼はパット復調 3試合ぶり予選通過

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(16日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

石川遼は3試合ぶりの決勝ラウンド進出を果たした。2オーバー68位タイから5バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算1アンダーの33位タイに上がった。パット数が前日第1ラウンドの31から25に改善。同組でプレーした松山英樹星野陸也とともに首位とは7打差につけた。

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石川のバーディラッシュは中盤。4番(パー5)で3mを沈めてから、チャンスをきっちりとモノにし続けた。後半13番ではアイアンで刻んだティショットをバンカーに入れるミスをおかしながら、5mのフックラインを読み切った。「特に14番はのぼりがきつかったけれど、良いストロークでスピードも合っていた」と2連続。第1打を右サイドの林に入れて左打ちを強いられた15番は1.5mを沈めてダブルボギーを回避。「きょう唯一のガッツポーズはボギーで出ました」と笑った。

不振を極めた1Wショットは、クラブのネック部分に鉛を張り付け、重心距離を短くすることで対応。ここ2日はその突貫工事が奏功している。「打った瞬間にどこに行くか分かるようになった。1ステップ上に行けた感じ」。初日はティショットの安定性向上をグリーン上でぶち壊したが、「きのうは(カップに)届かせようとして1回、2回と“パンチ”が入った。そこからリズムがつかめなくなった。きょうは届かなくてもいいから、いいストロークをしようと心がけた」という。

予選ラウンドの最注目グループはこの日も大勢のギャラリーを引き連れた。後半に雨が降りしきったにもかかわらず…。「3人とも絶好調ではなかったですけど、僕の中では陸也と英樹に自分を高めてもらった。感謝している」。不調のシーズン終盤戦。60台をマークしたのは、4試合前の「ブリヂストンオープン」以来だった。

「きょうも感触が良くなっている部分もある。あと2日ある。1アンダーの人は優勝をあきらめない」と視線をさらに上にやった。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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