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ジャンボ90勝記念パターで 池田勇太は歴代2位の11年連続優勝

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(2日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016yd(パー72)

33歳の池田勇太が5バーディ、4ボギーの「71」でプレー。通算7アンダーで、2018年9月日亜共催「ダイヤモンドカップ」以来のツアー21勝目を挙げた。「この1週間いい戦いができた。2日目(74)に苦しい部分もあったけど、難しいコースセッティングで優勝までもって行けたのは良かった」と明るい表情で振り返った。

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2位に1打差の単独首位でスタート。「きょうも早いうちにいい流れを作れたのは良かった」と3番(パー5)で2オンに成功しバーディを先行した。4番(パー3)で奥のカラーから5mを沈めるとこぶしを握った。続く5番でピン手前3mを沈め3連続バーディとした。2つ落として迎えた15番で5mをジャストタッチで決め2位のチャン・キムとの差を3打に広げた。

17番(パー3)でボギーを喫すると、バーディを奪ったキムに1打差に迫られたが、「まだ1打リードはあった」と慌てることなく逃げ切った。キムとは予選ラウンドを含め3日間を一緒に回った。「最後までいい戦いができたのは彼のおかげもある」と最後までプレッシャーをかけ続けた強敵に敬意を表した。

2009年からの11年連続のツアー優勝は、憧れる尾崎将司の15年連続(1986年~2000年)に次ぎ、青木功(1973年~83年)、片山晋呉(1998年~2008年)と肩を並べる2番目に長い記録だ。「ジャンボさんが作ってきた記録を目指してやらないといけないし、11年連続は非常にうれしいこと」と喜びを素直に表現した。

強さの理由を問われると「強くあり続けてきたつもりはないです。賞金王を獲った1年(2016年)は強かったのかもしれないけど、自分が強いなんて思ったことは一度もない。今のゴルフで強いと言ってしまったら先はない。自分はまだ全然、下っぱだと思っている。もっともっと上を目指せる」と理想は高く持つ。

数週前からL字型でブリヂストン製の「ジャンボ尾崎90勝記念パター」を使用する。「自分が打ちたいと思う場所に打ち出せる」と大きな武器となり今大会では平均パット数で1.6977(3位)をマーク。今年4月に東北福祉大の先輩、正岡竜二からの「L字パターにしてみたら?」という助言で、自身のコレクションから「ひっぱりだしてきた」。当初は「オリジナルのまま残しておきたい」という思いもあったが、長さや重さを変えながら少しずつ調整し数週前から使っている。

過去11年間は秋口の勝利が目立つが、シーズン序盤で1勝をもぎ取った。2016年以来の賞金王奪還も期待されるが「賞金王は1年の結果でしかない。ことしはいかに勝つか。予選落ちをしてもいい。勝てる自分を作りたいとは思う」と、あくまで勝利にこだわる。(茨城県鉾田市/柴田雄平)

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