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“空振り”ダブルボギーも畑岡奈紗は記録的メジャー3勝目へ

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目(14日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)

世界ランキング9位の畑岡奈紗が記録的な国内メジャー3勝目へ向け単独首位を守った。「67」で回り、通算13アンダー。2位に2打差をつけて最終日に臨む。

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独走態勢となった終盤に、思わぬ落とし穴があった。50cmに絡めた14番で7つ目のバーディを奪い、15アンダーまで伸ばした。一時は2位に5打差をつけて「良い流れでは出来ていたと思う」。悔やんだのが唯一スコアを落とした16番のダブルボギーだ。

122ydの第2打をPWで引っ掛け、グリーン奥のラフへ。ボールは最長30cmに設定された深い芝の上に浮いた状態で、「ロブ(ショット)気味に上げて打とうと思ったけど、想定よりも浮いていた」と58度のウェッジが球の下を通過し、痛恨の“空振り”を喫した。続く4打目は逆に「ボールが沈むという感じ」で5.5mオーバーさせ、2パットを要した。

「15アンダーまでいっていたのでね」と苦笑いを浮かべたが、パーオン率は89%(16/18)。ただ一人3日間60台を並べ、「昨日よりもティショットが安定していたし、アイアンも距離感があっているところは多かった」と内容には好感触を示した。

国内メジャー3勝目の最年少記録が懸かる今大会は、2位以内の条件で日本人最速17試合目での国内ツアー生涯獲得賞金額1億円突破となる。宮里藍さんの27試合を大幅に更新するが、「んー、今はあんまりお金のことは考えてないですけどね」と笑みを浮かべ、「あすも7アンダーを目指すだけかなと思います」と目標設定した20アンダーに視線を向けた。

今季最大の目標に掲げた海外メジャーでは挫折を味わった。「メジャーで勝ちたいとか、世界ランクを上げたいとか(プレー中に)少し考えることがあった。そんなに考えずいつも通りにやろうと思った。良いことも、悪いこともリセットできた」。吹っ切れた20歳が、集中力を高めた。(兵庫県三木市/林洋平)

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