派手な内容で2位に浮上した勝みなみ

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(23日)◇エリエールGC松山（愛媛県）◇6580yd（パー72）

終盤17番（パー5）、フェアウェイバンカーのアゴ付近。勝みなみが放った5UTの第2打が無情にも池に吸い込まれる。「エッジまで186yd。池を越えるまで183yd。（クラブの芯に）当たれば越える、当たらなければ池だねってキャディさんと話していた。ちょっと当たらなかったですね」。ただ8mを残したパーパットを沈め、キャディに笑いながら言った。「これもゴルフだね」

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首位と4打差の9位から、この日2番目の好スコア「65」。最初の1番は、前日までチャンスを外し続けたパットで、スライスラインの7mを絶妙なタッチであわせてバーディ。5番（パー5）のイーグルを含め、出だし5ホールで5打伸ばしながら「昨日と一昨日は、どれだけ入らないんだと思っていた。2～3mが全然…。ただ、ストロークも良かったし、何かを変えたわけではないです」。噛み合い、流れが好転したという。

11番（パー5）では第1打をOBのダブルボギー。「こういうときもある。OBも“これもゴルフ”。池に入っても、“これもゴルフ”とキャディさんと話していた」。13番からは3連続バーディで盛り返すなど、1イーグル8バーディ、1ボギー1ダブルボギー。11ホールでスコアを動かす派手な凸凹ゴルフで、首位と1打差の通算14アンダー2位に浮上し、プロ初優勝の思い出の地で連覇に望みをつないだ。

「良いプレーもあり、OBや池も、大変な一日でした。ただ、だからゴルフは面白いんですよね」。会見場でそう笑いを誘いつつ、「明日は雨なので、まずはケガなく笑顔で一日終われたら良い。優勝には運も必要だし、頑張りますけど、パターも自然と入ってくるものなので。入ってきたら、やるじゃんってなりますし」。5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」以来になる今季3勝目へ、最終組での自然体を強調した。（愛媛県松山市／林洋平）