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正会員を目指す黄金世代 21歳・高木優奈が見つめる足元

渋野日向子畑岡奈紗ら、女子ツアーで目覚ましい台頭を見せる“黄金世代”たち。国内外でゴルフ界を沸かせた彼女たちだが、もちろん同世代の全員がスポットライトを浴びているわけではない。21歳の高木優奈は今年のプロテストに失敗した苦しい胸中を明かした。

8日、都内で行われたウエア契約を結ぶ「ZOY」のイベントに参加した高木は、11月に受けた3度目のプロテストを「今でも思い出すと苦しくなるくらい、キツかった」と振り返る。合格すれば晴れて正会員のステータスを得られたが、高木は上位20位までに入れず不合格に終わった。

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今年から、翌シーズンの出場優先順位を決める予選会(QT)への出場が正会員に限られる規定に変更された。今後は資格の有無が女子プロゴルファーの将来を大きく左右する背景もあるが、それ以上に最終日「80」をたたいたことに「恥ずかしいの一言だった」と表情を硬くした。

高木は今年も正会員にはなれなかったものの、7月の下部ステップアップツアーで優勝した資格により、12月の最終予選会(ファイナルQT)出場権を獲得。4日間の争いで43位に入り、限定的ながら翌年のツアー出場権(1回目のリランキングまで)を確保した。

プロテストを前にした今夏の下部ツアーで優勝したときには、今年も「QTには出られる」ことが頭に浮かんだという。「本当にラッキーでした。私が持っているのは運だけ」と明るく笑ったが、今後も会員資格を手にすることが最優先であることに変わりはない。来季は「学びの年」に位置づけながらも、「もうプロテストは嫌なので、賞金シードを獲るか、優勝できるように頑張りたい」と、当然ながら正会員を目指す気持ちは強い。

そのためにも、このオフは嫌いな走り込みを積極的に行い、ショートゲームの上達に励むつもり。ツアーで活躍する同世代については「みんなすごいと思うけど、私はできることをやるだけ」と足元を見つめる。「そこは明確なので、1分1秒を無駄にすることなく自分のためだけに使っていきたい」と言い聞かせ、数少ない会員外のひとりとして臨む来季の飛躍を誓った。(編集部・塚田達也)

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