「サントリーの渋野です」 契約発表会で明かした縁
2020年 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント(中止)
期間:06/11〜06/14 場所:六甲国際GC(兵庫)
渋野日向子にとって宮里藍さんは最高のロールモデル
渋野日向子が複数のオファーからサントリーホールディングスと所属契約を結んだ理由の一つが宮里藍さんの存在といえる。渋野のマネジメント会社は、サントリー以上の高額オファーがあったことを認め、その中でも「宮里藍さんと同じ所属先で関わらせてもらえる経験は、何にも代えがたいもの」と契約締結に至った背景を説明する。
2021年から米ツアー本格参戦を目指す渋野にとって、宮里さんは最高のロールモデルだ。海外メジャー優勝こそないが、米ツアー通算9勝(日本ツアー15勝)で10年には日本人史上初となる世界ランキング1位に輝いた。男女問わず世界中のゴルフ関係者からの信頼も厚く、現役最終戦にはゴルフ界のレジェンド、ゲーリー・プレーヤーが駆け付けた。
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同社は世界を舞台に戦う宮里さんを現役時代から手厚くサポートしてきた。宮里さんが米ツアーに主戦場を移した06年以降、「サントリーレディス」に出場したのは計4度。ホステスプロとして自社の冠大会へ出場すること以上に、選手の夢や世界での活躍を重視してきた。渋野もその流れを受け継ぐことになる。
宮里さんは14日の契約発表会で、「去年いろいろなことが一気に変わる中でも、うまく対応されていた。渋野さんらしく戦ってほしい。一番近くで見ています」と話した。米ツアー参戦に向けては、自身が参戦前に元メジャーリーガーの松井秀喜さんから聞いた言葉を紹介。「『自分の中で変えなくて良いモノと、変えるモノのタイミングの見極めがすごく重要』っておしゃっていただいたのが、すごく印象に残っている。受け売りですが、すごく素敵な言葉なので」と助言した。
日本と異なるコースや渋野の攻撃的なゴルフを踏まえながら、「(環境に)ちょっと引っ張られ気味になることもあるし、(日本のコースとは)違った経験もすると思う。ただ、まだ2年目。挑戦者であり続けるべきだし、強気なゴルフを日本であれ、アメリカであれ、貫いてほしいと思います」とエールを送った。(編集部・林洋平)