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1週間前の“主役” 本音は「155㎝は欲しかった」 田中瑞希の大きな夢とは

ちょうど1週間前、4カ月遅れで開幕した国内女子ツアーのシーズン初戦で優勝争いを演じて脚光を浴びた田中瑞希。昨年3度目の挑戦となったプロテストで合格するなど、同じ1998年度生まれで黄金世代と呼ばれるエリートからは後れを取ってきたが、ようやく努力が実を結びつつある。小柄な21歳の大きな夢とは-。6日までに電話取材に応じ、自身のスタイルや将来を語った。

国内女子ツアーで23年ぶりに月曜に決着が持ち越された「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)。田中は2日目、3日目と首位に立って、一躍注目を浴びた。2位に3打差から出た最終日は自身初めての最終組でプレー。1打差でプレーオフ進出を逃し、通算10アンダーの3位に終わった。

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「最終日に伸ばせなかったのはメンタルや体力、全てが足りなかった。自分じゃわからなかったけど、映像で見返したら、いつものゴルフはできていなかった。結果論だけど、(バンカーに入れた)16番のボギーが一番痛かった。意地でもパーを取りたかった」

10位タイにまで入った12選手の中で一人、スコアを落とした。それでも、大会では、サンバイザーにお団子ヘアの組み合わせがトレードマークとして話題に。「(髪を)切ろうと思っていたけど、もうしばらくはこれでいこうかな。髪の毛も邪魔にならず、楽なんですよ」。身長151cmと小柄な体を少しでも大きく見せる(?)のが理由ではなさそうだが、「本当なら155cmは欲しかった。伸びないんですよね。しっかりと止まりました」と笑う。

座右の銘は、「うーん、なんだろう」と悩んだ揚げ句、「『あきらめない』かな。前向きに何でも考えようというのはある。ゴルフで落ち込むことはない」。振り返れば、昨年のプロテストに3度目の挑戦で合格したときも、「縮こまらずにできました。(単年登録で出場していた)ツアーでの経験もあったので。『もう受かるっしょ』という気持ちが大きかった」と意に介さなかったという。

今年は、新型コロナウイルス対策もあって、自分で車を運転してツアーを転戦する予定。「運転が好きです。苦じゃないですね。まだ自分の車はないですが、もうちょっと稼いでから買いたい」。1000万円以上するメルセデス・ベンツのGシリーズ、通称「ゲレンデ」の黒か、レクサスLXの白に狙いを定める。「デカいのに乗ってみたいです。でもこういうことを言うと調子に乗っていると思われるから、言うのはアレですが…」と苦笑い。ちなみに、今季1試合で獲得賞金は1560万円。昨年レギュラーツアー33試合で稼いだ1098万7000円を上回った。

将来の夢は米ツアー挑戦。「やっぱり、一回はアメリカに行ってみたい。でもその前にしっかりと日本で結果を残したい」。まずは2020年の目標でもあるツアー初優勝で足元を固める。(編集部・玉木充)

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2020年 アース・モンダミンカップ



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