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初めて適用された「セカンドカット」 その背景とは?

2020/08/31 17:30

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日(30日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)

最終ラウンドは激しい降雨のため、開始時間が2時間半の遅れを余儀なくされ、国内女子ツアー史上初めてとなる「セカンドカット」が適用された。予選を通過して第3ラウンド終了時点で35位タイ以下だった28人は最終ラウンドをプレーできず、27位タイまでの34人だけで優勝争いに臨んだ。

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セカンドカットは2019年からツアーの規定(※)に組み込まれた。「各競技の実施要項で定められた人数で、規定ホール数終了を目指す」ことが困難な場合、「セカンドカットを使用して、規定ホール数終了を目指す」とされている。

最少人数を30位タイまでに絞り、セカンドカットされた選手はその時点での順位に応じた賞金を手にし、賞金ランキングには100%の比率で加算される。台風接近で最終日が史上初めて無観客開催となった昨季の「スタンレーレディス」でも検討されたが、実際の適用は今大会が初めてとなった。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)によると、最終日は62選手すべての18ホール消化を目指してコース整備に着手していたが、3回目のスタート時間変更の発表となった午前10時に「大会規定ホール数(72ホール)の消化は不可能と判断した」という。

最終ラウンドの予定日が悪天候に見舞われたのは、今季初戦「アース・モンダミンカップ」も同様だった。同大会は最終ラウンドの日曜実施を見送り、翌月曜日に順延したが、これは月曜日があらかじめ予備日として設けられていたためだ。

これに対し、今大会は予備日を設定していなかった。競技委員会と主催者、中継テレビ局などが協議を重ね、日曜日のうちに72ホール決着で競技を成立させるためセカンドカットの適用を決めた。

今大会最終日にプレーできなかった比嘉真美子は「セカンドカットという制度があるのは去年から知っていたので、そういうこともあるのかなと、頭の中にはありました」と話していた。(北海道小樽市/石井操)

(※)JLPGAツアー規定第40条(競技コンセプト・セカンドカット)5.競技委員会は、原則として次の優先順位に従って、競技を行うものとする。
1 各競技の実施要項で定められた人数で、規定ホール数終了を目指す。
2 セカンドカットを使用して、規定ホール数終了を目指す。
3 競技短縮をして、競技成立を目指す。
4 競技短縮をし、セカンドカットを使用して、競技成立を目指す

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2020年 ニトリレディスゴルフトーナメント



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