2020年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯

ラフは伸びずも…岡本綾子は見どころに「ショートアイアン」

2020年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 事前 岡本綾子
開幕先日にコースを視察する岡本綾子コースセッティング担当(右)

◇国内女子メジャー第1戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報(9日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640yd(パー72)

女子プロゴルファー日本一を決める大会のコースセッティングを担当する岡本綾子は、開幕前日の記者会見で「JLPGAの希望に対して、仕上げられなかったことが3つあります」と残念そうに打ち明けた。

まずはラフが伸び切らなかったこと。この夏の暑さと少ない降雨量により、「先週金曜日までは(フェアウェイ脇にある)コブが真っ茶色の状態」だったという。現実的に伝えられる最低限の要望は、「ティーイングエリアとフェアウェイのティショット落下地点、それとグリーンは青くなるようにしてください」ということだったという。

さらに、グリーンを守るために散水を重ねたことで、一部に苔が生えるなど「切りたい位置にカップが切れないホール」が出てしまったという。その影響もあり「グリーンは柔らかいけど、(固くするために)転圧をかけて痛めつけるのもどうかと思うので、無理をしない方向にした」と、想定よりも柔らかいグリーンで本番を迎えている。

「週末に雨が降る予報もあるけど、プレーに差し支える量ではないでしょう。台風のあと、風が吹いてフェアウェイも固くなって飛距離も伸びている」と、選手にとっては想定以上にスコアの出しやすい状態になった経緯を説明した。

その上で、見どころは「ショートアイアンでしょうね」という。「パー4も意外に短いホールがあるので、PW前後の精度が大切。バックスピンでどれくらい戻るか、傾斜にキャリーしたらどれだけ転がるか。そこまで考えられる選手がいたら、良いスコアがでるでしょうね」と予測した。

2020年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 事前 鈴木愛
鈴木愛(左)がショットを放つ。コースは広いが、風と傾斜の読みが重要だ

2014年のツアー初優勝を含み、大会2勝を挙げている賞金女王・鈴木愛は、それでもショートアイアンの難しさを指摘する。「(距離が)短いホールはグリーンの縦距離がないところが多いし、フォローでも左から打つと少し横風っぽくなったりして、セカンドを打つ位置で風向きが変わってくる。(ショットの)方向性は良い感じだけど、風に対して距離感をアジャストできるか不安なところはあります」と警戒を怠らなかった。

鈴木の予想する優勝スコアは「10(アンダー)前後かな」。多くの選手も10から15アンダーを予測する。池もOBもほとんどないワイドオープンなコースだが、グリーンはアンジュレーション(起伏)が強く、伏せたお椀型の形状で球が外へと落ちやすい。風を感じ、傾斜を読んで攻略していく。豪快さとともに、繊細さが求められる4日間となりそうだ。(岡山県笠岡市/今岡涼太)

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