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「待ち焦がれました」申ジエ 日本ツアー復帰で史上初の偉業へ

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前(30日)◇ザ・クラシックGC(福岡)◇6761yd(パー72)

申ジエ(韓国)が大記録を懸けて、日本のナショナルオープンで復帰する。

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新型コロナウイルス感染拡大により、開幕が3カ月遅れて2020-21年に統合された新シーズン。ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった開幕戦「アース・モンダミンカップ」から、入国制限のため無念の欠場を強いられてきた。この日、2週間の自主隔離期間を終えてコースに入ると、リモートによる記者会見場に直行。「久しぶりに来ましたね。お待たせしました」と日本語で第一声を放って、笑みをたたえた。

「これだけ長い期間休んだのは初」と、試合のない母国での時間は緊張感を抜かないように意識しながら、常に日本ツアーのことを気にかけていたという。開幕後の数試合は多くの海外選手を欠いたまま、開催されてきた。「ツアーにも海外という背景を持った選手がいるので(日本女子プロゴルフ協会も)そういう選手たちとも、もっとコミュニケーションを取って対処していければ良かったとは思う」と本音も口にしたが、まずは今大会から復帰することを心待ちにしてきた。

永久シード権を持つ韓国ツアーでは、夏場に団体戦のイベントと個人のストローク戦に1試合ずつ出場した。「(日本に)戻れるかなと思ったら、戻れなかったり。本来は計画を立てて体を作っていくけど、今回は状況に応じてやるしかなかったです。体力が一番心配ですね」。情勢の揺れた期間で、どうしても試合勘が欠けているのは事実。今大会も、事前ラウンドは9ホールで終えた。

復帰戦は偉業も視野に入る。2018年には「ワールドレディス杯サロンパスカップ」、「日本女子プロゴルフ選手権」、「LPGA選手権リコーカップ」と国内メジャーで年間3勝をマークした。過去2度の2位経験がある復帰戦で優勝すれば、史上初となる国内メジャー4冠を達成するとともに、生涯獲得賞金額10億円を突破する。

「(4冠への)意識はありますし、待ち焦がれていました。歴史に名を残したい。ギャラリーの方はいないけど、みなさんと一緒にプレーするという気持ちを持ってやりたい」。5度目の国内メジャータイトルを見据えている。(福岡県宮若市/林洋平)

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2020年 日本女子オープンゴルフ選手権



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