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ふとんが恋しい小祝さくら 「ため息しない」をがんばる

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(9日)◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)

ウエアには“貼る”タイプのカイロを2枚、手には“持つ”タイプを1つ。それでも「温かく感じなかった。後半は体が冷えてきて手が痛くなったりした」と体を震わせる。小祝さくらが驚いたのは終盤に差し掛かった16番(パー3)。1打目で7Iを握ったにもかかわらず、ショットは120yd先のカラーまでしか届かなかった。

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秋晴れに恵まれた前週までとは打って変わって、冷たい雨風が激しく舞う。日中の気温は15℃前後。アウト9ホールでは3バーディ、折り返し後のインでパットミスが続いて3ボギーの「72」に落ち着きながら、「この天候の中なら悪くないと思う」と言うのも納得だった。イーブンパーは首位に1打差の8位タイと上々の滑り出しだ。

「コースのアップダウンがすごくて、上りがきつく感じた。寒いけど、上りのときは暑いという不思議な状況でした」。準備してきたウエアは秋物のショートパンツやスカートばかり。想定外のコンディションをレインウエアのズボンで乗り切ってつぶやいた。「ふとんに入りたいですね…」

耐えた先の上位スタートを後押ししたのが、小祝なりの“秘策”。「きょうは、ため息が出ないように気を付けた」という。「普段から気をつけているけれど、本当にタフな一日だったので。寒さだったり、ボギーだったり…いろんなことが頭に浮かぶ。それだけで(ため息が)出やすい。出来るだけ頑張って、抑えて」。原英莉花に競り負けた前週の「日本女子オープン」の悔しさを引きずることも「意外となかった」。今季2勝目へポジティブに向かう。(静岡県裾野市/桂川洋一)

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