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初優勝のチャンスは? 最多の首位7人で最終日へ

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 2日目(10日) ◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)

台風14号の接近に伴う悪天候で2日目が中止となり、36ホールの短縮競技は混戦模様がさらに色濃くなった。最終ラウンドを前に首位で並ぶ人数・7人は、記録の残る1990年以降で最多。そのうちの宮田成華(なるは)、新海美優山下美夢有濱田茉優はツアー未勝利の選手たちだ。

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22歳の宮田は今大会がシーズン3試合目でいずれも予選を通過、9月「デサントレディース東海クラシック」で5位に入った。少ない出場機会を活かしていることに、「私もそう思います。最低限のところはクリアしているかな」と胸を張る。「去年より、技術以上にメンタルが落ち着いていて、自信を持ってクラブを振れている。迷いがない」と思えるのは昨年4回目の挑戦でのプロテスト合格が大きい。「そこからガラッと変わりました」

初日は15℃前後の厳しい寒さに対し、ウエアにカイロを貼って対応した。練習日とのコンディション差に「2番手くらい上げるホールもあるし、パー5で150yd残ったりして違うコースみたい」と驚く。逃げ切りへのキーポイントに「グリーン周りかな、と思います。耐えて、耐えてチャンスを」とショートゲームの出来を掲げた。

QTランキング45位で今季前半戦を戦う新海美優にとっては、悪条件は臨むところかもしれない。「私はバーディがたくさん出る試合はついていけない…」と苦笑いする。「耐えるゴルフのほうがチャンスはあるかもしれない」。初日はパー72のところを自ら「パー74」と設定して我慢強く回った。

2018年末にシードを失い、下部ステップアップツアーにも出場中。「(コロナ禍で)オフの時間が長かったので、苦手だったショットをイメージして練習していた。それが良くなっている感じです」とレベルアップを実感しながら残り18ホールに臨む。(静岡県裾野市/桂川洋一)

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