“男子トップクラス”のハイペース 笹生優花は今季5つ目のイーグル
2020年 スタンレーレディスゴルフトーナメント
期間:10/09〜10/11 場所:東名CC(静岡)
“勝ち越し”ならず 浅井咲希は18番で競り負け2勝目逃す
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日(11日)◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)
ツアー2勝目を稲見萌寧に譲った浅井咲希は、2回プレーした18番(パー5)を悔やんだ。首位タイで迎え、“決めれば勝ち”の正規の最終ホールで6mのパットはカップの右へ。ペ・ソンウ(韓国)を交えたプレーオフでは第3打がグリーンをオーバー。いずれもバーディを奪えず、2位タイで終えた。
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7人が並んだトップから順調にプレーしていた浅井は、前半アウトで4バーディ。折り返し後はパーを並べる展開に一転した。「後半もショットが(チャンスに)ついていたが、なかなか(パットで)届かないシーンが多かった。自分では『打とう』と思うのが、あとちょっとが届かなかった」と決め手を欠いた。
プレーオフでは第1打をラフに入れ、2打目で残り123yd地点まで運んだが、「あと3yd飛んでくれれば…」と唇をかんだ。PWではピンに届かない。3打目で長い9Iを握ったのは、直前の正規のホールで、ピン横からバックスピンで手前に大きく戻ったのも理由。思い切って突っ込んだショットはグリーン奥にこぼれ、「アドレナリンと、左足上がりから強く入ってしまった。バーディパットを打てるバーディチャンスにつけたかった。(4打目のアプローチは)難しくて、イメージが出なかった」と天を仰いだ。
36ホールの短期決戦で逃した魚は大きい。それでも「いまの自分の調子と結果は、あまり比例していない。なんでこんなに良いんだろうと。4アンダー(68)も、気持ちよく回れたわけではなかった。次につながるかな」と言えた。
パッティングに悩み、「いつか“順手”で勝ちたい」という目標を掲げながら、右手を添えるクロウグリップで戦っている。「(昨年優勝した)CATレディースのときみたいなソワソワ感が、きょうはなくて、この日のために練習してきたのは意味があったかなと思います」。少し上を向ける好材料もあった。(静岡県裾野市/桂川洋一)