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華やかな舞台の裏で…“優勝者あるある”のハード移動 古江彩佳の場合

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 事前(18日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

トロフィを掲げて祝福を受ける。スポットライトの中心で堂々とチャンピオンブレザーを羽織る。18番グリーンではスピーチを行って優勝賞金も手にする。華やかに見えるゴルフトーナメントの優勝者。だが、記者会見を終えてクラブハウスを後にするころにはもう、陽は落ちている。

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場所や日程によっては、その後ゆっくりと祝勝会(コロナ禍じゃなければ)なんて場合もあるが、11月の女子ツアーは毎週試合が…。最終日の舞台裏ではコースを出る準備を、と関係者も含めて慌ただしい時間が過ぎている。前週「伊藤園レディス」でツアー通算3勝目をマークした20歳の古江彩佳の場合もそうだった。

前週大会の会場グレートアイランド倶楽部は千葉県長南町にある。母と車で試合を転戦する古江の場合は、午後5時30分にコースを出発できたが、東京湾を横断するアクアラインが事故により大渋滞だった。

「海ほたる(付近)が混んでいた。それだったら千葉県(アクアラインの手前)でご飯を食べてから行こうかとなり、千葉を出られたのが午後7時くらいですかね。車の中で2時間くらいは寝られたんですが」。570km近い距離を車で走り、兵庫県の自宅に到着したのは翌16日(月)の午前1時ごろ。その後録画していた大会最終日の映像を確認し、優勝した自分のゴルフを客観視した。

「結局寝たのが(午前)4時くらいです。月曜日は準備をちょこちょこして、結局夜8時くらいに家を出ましたね」。兵庫県から今大会会場の愛媛県松山市まで300km近くを再び車にゆられ、宿舎に到着したのは17日(火)の午前1時前。同日はカートを使用し練習ラウンドを行ったという。「1ラウンドして、ハーフで疲れましたね(笑)。普段はあんまり疲れを感じないんですが、結構ハードスケジュールでこっちに入ってきたので」と苦笑いを浮かべる。

ゴルファーの“あるある”とも言えるハードな移動こそ、2週連続優勝の最初の敵なのだ。(愛媛県松山市/林洋平)

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2020年 大王製紙エリエールレディスオープン



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